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これじゃマジメに運転してたって違反しちゃう! 「文字がびっしり」の日本の標識って守らせる気ある?

これじゃマジメに運転してたって違反しちゃう! 「文字がびっしり」の日本の標識って守らせる気ある?

この記事をまとめると

■「指定方向外進行禁止」は「矢印の方向にのみ進行してもよい」という意味

■海外では進行禁止方向に赤丸枠で赤斜線を引いたわかりやすいデザインになっている

■多叉路や補助標識が設けられていると瞬時にすべての情報を読み取ることは難しい

その道、行ってもいいの? それともダメなの?

 道路には、さまざまな標識や標示があり、運転者は道路に設置されている標識・標示に従って通行しなければなりません。そこで、この記事では教習所でも学ぶ「指定方向外進行禁止」について改めて解説します。また、補助標識や海外の事例についても紹介します。

「指定方向外進行禁止」とは?

 道路標識のひとつでもある「指定方向外進行禁止」とは、「矢印の方向以外へのクルマの進行を禁止する」標識です。言い換えると、矢印の方向にしか進むことができないことを意味しています。

 丁字路や十字路の場合、指定方向外進行禁止の標識があっても迷うことは少ないものの、5本以上の道が交わる多叉路では、瞬時に指定方向外進行禁止の標識を読み解くのが難しくなります。

 運良く信号に引っかかれば、落ち着いて標識を見ることができますが、信号が青の灯火で進むことができる状態のときに多叉路で指定方向外進行禁止の標識を読み解くのは至難の業といえるでしょう。

海外では赤丸枠と斜線で禁止の進行方向を表示する

 海外では、日本の指定方向外進行禁止の標識に似ている標識として、その行為の「禁止」を示すものがあります。この「禁止」を示す標識は、赤の丸枠に赤の斜線が引かれているため、すぐに禁止行為であると認識することができるでしょう。

 ちなみに、矢印の方向に進むことを「禁止」する赤の丸枠と斜線が引かれている標識(右折禁止や左折禁止)は、フランスでよく見かけます。

 フランスで見かけることが多い「禁止」を示す赤の丸枠に赤の斜線の標識は日本にもあります。たとえば、「転回禁止」の標識は、禁止行為を示す赤の丸枠と斜線が引かれている標識です。また、「車両横断禁止」も禁止行為を示す赤の丸枠と斜線が引かれている標識です。

運転者を惑わせる補助標識

 指定方向外進行禁止の標識には、補助標識が設けられているものもあります。

 補助標識とは、規制標識など本標識の意味を補足する標識です。本標識の下に取り付けられていることが多く、規制の理由を示したり、規制が適用される時間・曜日・自動車の種類などを特定したりしています。

 この補助標識は、小さいだけでなく、文字がぎっしり書かれているものもあります。そのため、見づらいだけでなく、運転中に瞬時に読み解くことが難しく、運転者を惑わせる存在になっているといえるでしょう。

走行しながら補助標識まで見るのは難しい

 運転中に確認する標識や標示は、瞬時に意味を理解できなければ、意味がありません。規制標識などの本標識は瞬時に意味がわかっても、補助標識は瞬時に読解するのが難しい標識です。

 本標識の意味を補足する補助標識によって、取り締まられないようするためには、信号待ちの先頭になったときに見たり、安全な場所にクルマを停めて補助標識を確認したりするしかないといえるでしょう。

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