人間で言えば腎臓みたいなもの! エンジンオイルフィルターなナメちゃいけない重要部品だった

この記事をまとめると

■オイルフィルターはオイル交換2回に1回は交換したほうがいいアイテム

■オイル内の不純物をフィルターでろ過することでエンジンの故障を防いでいる

■オイルフィルターにもさまざまな種類があるので迷ったら純正品を選ぶのがいい

目詰まりを起こすとエンジンオイル内の不純物が流れ出してしまう

 エンジンオイルを交換する際によく聞かれる「オイルフィルター」。ほとんどの人がエンジンオイル交換2回に1回は交換したほうがいいもの、となんとなく覚えているアイテムとなっているが、実際どんな役割があるものなのだろうか?

 エンジンオイルの役割は「潤滑」、「密封」、「冷却」、「清浄分散」、「防錆防食」という役割を担っており、走行を重ねたり、¥経年によって劣化していき、本来の性能を発揮できなくなるため、定期的なオイル交換が必要となる、というのは把握している人も多いことだろう。

 このなかで「清浄分散」というのは、エンジン内で発生する酸化による化合物やスラッジなどをオイルのなかに取り込み、分散させることでエンジンが故障したり不調になったりすることを防ぐというものとなる。

 ただ、オイルのなかに不純物が含まれ続けるというのはいうまでもなく好ましい状況ではないため、オイルフィルターでろ過することで不純物を回収し、そのまま不純物がエンジン内部を循環することを防ぐというワケなのだ。

 もちろんオイルフィルターでろ過できる不純物の量にも限界があるため、目詰まりを起こして機能が損なわれないように、エンジンオイル交換2回につき1回の頻度での交換を推奨しているのである。

 なお、オイルフィルターの交換をサボって完全にフィルターが目詰まりしてしまうと、オイルが流れず循環不良を起こしてしまう可能性がある。そのため、オイルフィルターには「リリーフバルブ」というものが備わっており、オイルがフィルターをスムースに流れなくなったときはリリーフバルブ側からオイルを流すことで流量を確保するようになっている。

 ただリリーフバルブが開いてしまうとフィルターを経由しないため、不純物が含まれるオイルをそのままエンジンへ流すことになるため、エンジンにとってはどちらにしても好ましくない状態となるワケなのだ。

 ちなみにオイルフィルターのなかには安いものから高いものまでさまざまなものが存在しているが、高級なオイルフィルターではより集塵能力の高いフィルターを使用していたり、抵抗の少ないものを使用していたり、マグネットを使用していたりと純正プラスアルファの価値を持ったものとなっている。

 一方、あまりに安いものではフィルターの性能が純正以下のものも存在しているため、どのオイルフィルターを買ったらいいか迷ったときは、とりあえずメーカー純正品を選ぶのが間違いない選択といえるだろう。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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