旧車に対応したシートやチャイルドシートも展示
また、コラボ商品以外にも気になる新商品の展示がありました。
「BRIDE コンフォルテ・レーシング」は、チャイルドシート専門メーカーの「LEMAN」との共同開発商品で、1〜4歳くらいまでを対象とするチャイルドシートに対して、それから成長した後のお子様にもレーシングな世界に触れ合ってほしいという想いを込めて、対象年齢を15カ月〜12歳くらいまでとかなり広く設定した「チャイルド・ジュニアシート」というシリーズです。
チャイルドシートの最新安全規格「R129」に適合する高い安全性をベースにして、競技用シートの開発・販売で培った知見を加えて、本格シートのつくりを感じる剛性感や、成長した幼児にも子供っぽさを感じさせないレーシーな雰囲気に仕上げられています。
こちらは2025年2月3日より受注開始とのことです。
いま人気の盛り上がりを見せている国産旧車に向けて、以前から「HISTORIX」というシリーズを販売していますが、新たに改良を加えた「HISTORIX II」をリリース。
「HISTORIX」では旧車の室内サイズに合わせて全幅のコンパクトなスタイルで設計。レトロな雰囲気を崩さないようにヘッドレスト部のないローハイトスタイルです。
このスタイルは旧車のオーナーに好評を得ていましたが、室内の安全基準が変更になった1969年以降に製造の車種では、ヘッドレストがないと車検にとおせないので装備してほしい、という声が大きくなったのを受けて、この「HISTORIX II」でヘッドレストを新たに設定したモデルをリリース予定とのことです。
ヘッドレストは脱着可能となっているので、幅広い年式の旧車に対応可能になります。
また、本格レース用モデルとしてラインアップされている「HYPER」シリーズにも新規格対応の「HYPER II」が加わる予定です。
現行のモデルでは内装のレースレギュレーションの「FIA1999」という国際規格に沿って安全性などを設定していますが、その国際規格が「FIA2021」へと更新されたことで、国内レースのレギュレーションも近いうちに切り替わっていくのは必至と見られています。
当然、国内向けの製品にも「FIA2021」規格への対応が求められるので、まずはBRIDEの本格モデル「HYPER」シリーズで新規格対応品を開発しているそうです。
ブース内には参考出品として「HYPER II」が展示されていました。
「BRIDE」というと競技用のフルバケットタイプのイメージをもっている人も少なくないと思いますが、実は「トヨタ・ハイエース」などの実用車やミニバンへの装着率が増えているようで、出荷数の何割かを占めるほどになっているのだそうです。
そのため、「ユーロスター・クルーズ」や「エルゴスター」「ストリームス・クルーズ」などのコンフォート&スポーツ系シリーズでは、満足度の高い製品を目指してユーザーの使い勝手向上を盛り込んだ製品作りに力を注いでいるそうです。
そして製品とは別に、現在開発中のシート表皮マテリアルも参考展示されていました。
これは表皮メーカーと共同開発しているもので、厳しくなりゆく環境問題への対応として、製造段階でのサスティナブル性を高めた製法を確立しているそうです。
そして、これまでは明るい色の表皮ではジーンズなどの色移りしやすい衣類での運転は避ける傾向がありましたが、新たに開発された色移りを最少に抑える特性のコーティング技術によって制約のない服選びが可能となるそうです。
この表皮は製品に順次投入予定とのことでした。