Sシリーズが8年ぶりに復活でスバリスト昇天必至! 待望のS210をスバルブースでチェック【東京オートサロン2025】 (2/2ページ)

市販車の展示も大注目!

 まず注目したいのが、紫色の見るからにスペシャルなボディカラーを纏った2台だ。

 BRZの方は、「BRZ STI Sport PURPLE EDITION STI performance」と名付けられた、なんと200台だけの限定モデル。ギャラクシーパープル・パールという特別色を纏っており、見る角度によって色が変化するという特殊な色となっている。

 また、装備されるホイールもシルバーのポリッシュという、純正ではあまり見られない仕様となっており、ボディに非常にマッチしたSTIのこだわりが詰まった1台となっている。なお、ベースは「SUBARU BRZ STI Sport」に準拠しているとのこと。

 もう1台が、「WRX S4 STI Sport R-Black Limited STI performance」だ。

 こちらも「BRZ STI Sport PURPLE EDITION STI performance」同様にギャラクシーパープル・パールという特別色を纏っているほか、「WRX S4 STI Sport R EX」をベースとして、レカロシートを含む内装を、車名に与えられた「Black」の名のとおり黒で統一。エクステリアパーツも黒をふんだんに使い引き締められている。

 なお、展示されている車両はSTIのパーツがインストールされているので、より戦闘機チックなやる気に満ちた仕様となっている点も見逃せない。これがオートサロンと感じさせる1台になっている。

 最後に紹介するのが、なんと8年ぶりに日本で展開される、STIの伝統である「Sシリーズ」の復活だ。

 北米専売で、先代のWRX STIにS209が存在したことから、このたび日本で展開されるモデルは、ついに「S210」の称号が与えられる。今作はWRX S4をベースとしているので、CVTのみの仕様となる点は歴代のファンにとっては残念なポイントかもしれないが、そんなことを忘れさせるほど、S210は刺激的な仕様に仕上がっている。

 たとえば、機関部はFA24直噴ターボエンジンをベースに、吸気系統ではエアクリーナー、吸気ダクト、ターボ前ダクトをこのモデル専用に新開発。排気系統には、新開発の大口径テールパイプを備えた低背圧パフォーマンスマフラーと、砲弾型チャンバーを備えたエキゾーストパイプリヤを採用することで、吸排気抵抗を低減し、よりハイレスポンスな加速と、高回転域での伸びを実現。

 ECUを専用チューニングすることで、最高出力は300馬力(開発目標値)としている。

 エクステリアは上記のエンジンに負けないよう、新開発のスポーツサイドガーニッシュや、STIドライカーボンリヤスポイラーをはじめとするエアロパーツを装着し、高い高速安定性とハンドリング性能を実現。

 足まわりには、ミシュランのハイパフォーマンスタイヤ(255/35R19サイズ)や、ブレーキにはbrembo製フロント18インチベンチレーテッドディスクブレーキと、専用チューニングの電動ブースターを採用。ステアリング操舵時の車両応答性を高めるため、前後で異なる形状を採用して、タイヤの接地面積を最適化したという、こだわりのSTI製フレキシブルパフォーマンスホイール、専用チューニングの電子制御ダンパーとコイルスプリング、新開発のリヤスタビライザーブッシュなどを導入するなど、足まわりも「S」の名に恥じないよう徹底的に煮詰められている。

 インテリアには、こちらも新開発となるRECAROカーボンバックレストフロントシートを取り入れ、ドライバーを確実にホールドしながらも、高い快適性を実現する工夫がなされている。

 本モデルの価格や販売方法はのちほど公開とのことだが、台数は500台限定となるとのこと。

 ちなみに、S210の開発コンセプトは「ニュルブルクリンク24時間レースマシン直系の2ペダルスポーツセダン」というのだから、期待せずにはいられない。

 さて、注目車種ばかり展示されている東京オートサロン2025のスバルブースでは、車両の展示のほか、スバルオリジナルグッズの販売、ステッカーが当たるデジタルくじの頒布、カーグラフィック誌とコラボしたスペシャル冊子の配布など、さまざまなイベントも開催されている。

 オートサロンに足を運んだ際は、スバルブースは必見だ。


WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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