この記事をまとめると
■日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会「NAPAC」が東京オートサロンに出展
■NAPACでは毎年「NAPACアワード」という業界に貢献した個人や企業を表彰している
■メディアやイベントで業界を盛り上げた交通タイムス社と三栄の2社が対象として選ばれた
アフターマーケットの拡大に貢献した出版社2社を表彰
世界最大級のカスタムカーの祭典である東京オートサロンは2025年の今回で、43回目の開催となる。
そんなオートサロンに出展する企業たちは、自動車メーカーももちろんだが、大多数はクルマを支えるアフターパーツメーカーたちでもある。そして、それらのアフターパーツメーカーの品質を担保する団体が、日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(以下:NAPAC)だ。
クルマに関わる部品は、万が一の際には命に関わることもある重要なものだ。しかし、法律で強度などが決められているパーツはホイールくらいで、じつはあまり規定がない。つまり、作ろうと思えば安価に適当な粗悪品を作って売り捌くことも可能だ。そうなれば、カスタム業界は不祥事の連発で大変なことに。
そういった粗悪品による事故やトラブルを防ぐために、同団体では、アフターパーツの品質及び保証の確保の調査研究を促進し、業界のさらなる発展に寄与することを目的として、賛同したメーカーや団体とともに運営されている。なお、組織としては、アフターパーツ振興の団体である ASEA、JAWAが平成16年11月18日に統合し発足。JASMAが令和4年10月1日に合流し、現在の形態となっている。
そんなNAPACでは、毎年「NAPACアワード大賞」という賞典を用意している。
この「NAPACアワード」は、自動車業界やアフターパーツ業界の発展に尽力した企業や団体を表彰するといったもので、レーシングドライバーやサーキット、自動車番組、アフターパーツメーカー、さらには特別賞で1国の首相まで選ばれるなど、さまざまな人や企業団体が選ばれている栄誉ある賞だ。
今回、この「NAPACアワード大賞」に、自動車業界やアフターパーツ業界の発展や、多くの人にクルマの楽しさを広めるために尽力したとして、CARトップやWEB CARTOPをはじめ、大阪オートメッセなどを運営する株式会社交通タイムス社と、さまざまな自動車系雑誌を展開するほか、東京オートサロンなどを運営する同じく出版社の株式会社三栄の2社が受賞となり、東京オートサロン2025のNAPACブース内で表彰式が行われた。
交通タイムス社の表彰理由として、「各自動車雑誌やWEBメディアでの自動車業界の情報発信はもちろん、長年に渡る「大阪オートメッセ」を通じた業界への貢献やユーザーへのリアル体験の提供、ここ数年続けてきた「インドネシアIMX」をはじめとする海外での活動により、日本のアフターパーツメーカーとの架け橋になって、日本メーカーの海外展開のキッカケを多く作り、日本のカーカスタマイズ文化に寄与した点を讃えたく思います」と、業界への貢献を評価。
三栄に関しては「東京ートサロンという世界最大級のイベントを長年運営してきた、日本の自動車業界への貢献度は計り知れません。また、2023年に開催された湾岸BASEというユニークかつ大胆なイベントも大成功だったと思います。こうしたイベントによる長年の貢献を称えたく思います」との評価であった。
WEB CARTOPなどを運営する交通タイムス社社長の宮木は、「本日はこのような栄誉ある賞をいただき、ありがとうございます。我々は28年間、大阪オートメッセを通じて大阪や業界の経済発展に繋がれば……という想いで長年運営してきました。ここまで続けてこられたのも、皆さまの協力や知恵、アドバイスなどがあったからにほかなりません。今後もイベントや雑誌やWEBメディアを通じて、業界や文化、経済の発展に寄与したく思っております。今後ともよろしくお願いします」と、コメントした。
東京オートサロン2025から約1カ月後となる来月2月7日(金)〜9日(日)に、大阪府にあるインテックス大阪で、28回目の大阪オートメッセが開催される。
東京オートサロンに惜しくも来場できなかった、西日本のクルマ好きは楽しみに待っていてほしい。