一桁数字やゾロ目ナンバーだったら超絶リッチ確定! マレーシアでお金もちに大人気のアルファード事情

この記事をまとめると

■東南アジアの大都市ではトヨタ・アルファードが大人気だ

■マレーシアでは人気の数字のナンバープレートはオークションで落札する仕組みだ

■アルファードに人気のナンバーをつけるのが富裕層のステイタスだ

高級車にオークションで買ったナンバーをつけるのがステイタス

 東南アジアの大都市では、とにかくトヨタ・アルファードや同ヴェルファイアが街に溢れている。日本でもただでさえ人気が高いのに、最近ではインバウンド(訪日外国人観光客)のリムジンサービスの車両でも引く手あまたのようで、東京では浅草や羽田などの観光地や空港の裏道に、アルファードがずらっと並んでいる景色も珍しくない。

 ただし、タイの首都バンコクやインドネシアの首都ジャカルタでも、それ以上の頻度なのではないかと思うほど、街なかでアルヴェルを見かけることができる。バンコクではアルファードからレクサスLMへ移行する動きも目立っており、LMもどんどん街なかに溢れている。

 筆者が過去に訪れたことのあるベトナムのホーチミンでも傾向は同じであり、そして今回初めて訪れたマレーシアの首都クアラルンプールでも様子は同じであった。

 日曜日に路線バスに乗って繁華街を通っているときに車窓から街なみを見ていると、道路脇の駐車スペースに、黒系ボディカラーのアルファードがスペースを埋めつくすように停められていた。そこはショッピングモールのバレーパーキング(ここではショッピングモールの入口にクルマを乗りつけると係員がキーを預かり駐車スペースまでクルマを運んでくれ、帰るときにはもってきてくれるサービス)となっていた。また、5つ星ホテルの前を通ると、ホテル正面玄関に近い駐車スペースもアルファードばかりとなっていた。

 マレーシアにおけるアルファードの新車価格は54万8000リンギット(約1836万円)からとなっている。日本での3倍(エグゼクティブラウンジ以外)に近い価格からも、ユーザーは「超お金もち」ということがわかる。ただし、アルファードに乗っていれば「富の象徴」というわけでもない。事情通にいわせれば、「旧英国領ではあるある」というのが、ナンバープレートの落札制度である。

「777」などのいわゆる「ぞろ目」や、1桁など桁数の少ない番号などを高額で落札でき、それを自分のクルマに装着することができるのである。マレーシアではアルファベットと数字が組み合わされるのだが、その組み合わせ次第では数千万円で落札されることもあるようだ。

 富裕層全員がナンバープレートに数千万円を投じるというわけではないだろうが、前述したバレーパーキングや街を走るアルファードのなかで、ナンバープレートが1桁の車両を見ると、「かなり金もち」、4桁あたりの普通のナンバープレートならば「頑張って買ったのかな」などと、周囲の見る目も同じアルファードでもヒエラルキーを感じて見てしまっているだろうと思うのは筆者だけではないはず。

 もちろんアルファード以外でも、高級車の多くは桁数の少ないナンバープレートが当たり前のように装着されていた。仮にアルファードを2000万円で買って、好きなナンバープレートを3000万円で落札すれば5000万円となる、日本では想像できないような富裕層がアルファードやヴェルファイアに乗っているのが、東南アジアの国々なのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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