エンジンやボディカラー選びも無視できない要素
⚫︎パワートレインはどうする?
ひとつの車種に複数のパワートレインが存在する場合も悩ましいところ。たとえばガソリンモデルとハイブリッドモデルや、ガソリンモデルとディーゼルモデル、MTモデルとATモデルといったところだ。
このなかでガソリンモデルとハイブリッドモデルでいえば、ほとんどの車種の場合はハイブリッドモデルのほうがリセールは高くなる。しかし、一部輸出が絡む車種などはガソリンモデルのほうが需要が高くなるケースもあるため、ここは車種ごとの情報もチェックしておきたい。
ガソリンモデルとディーゼルモデルも同様で、ハイエースのような働くクルマであれば耐久性も高いディーゼルモデルのほうが人気となるが、マツダ車のような乗用モデルではトルクフルなディーゼルモデルの人気も高い一方で、静粛性の高いガソリンモデルも根強い人気があり難しいところ。ガソリンモデルとディーゼルモデルの価格差も大きいため、自身の使い方と予算に合わせて選ぶ形でここは問題ないだろう。
最後にトランスミッションの違いだが、スポーツモデルに限っていうなら圧倒的にMT車のほうがリセールは高くなる。またバンやトラックなどの働くクルマに関しても中古市場ではMT車が希少となるため、リセールは高くなる傾向がある。
一方、最近はほとんど存在しないが、実用車のMT車、たとえばワゴンRのMT車などは希少性が高いため、中古車市場に出てくると高値となるケースも耳にするが、そもそもの需要が高いワケではないので、必ず高くなるとは限らない点には注意したい。
⚫︎ボディカラーは無難に
グレードではないが、そのほかで悩ましいポイントといえばボディカラー。車種によっては10種類以上のボディカラーを設定しているモデルも存在するが、損をしたくないのであれば、白、黒、シルバーといった無難なカラーを選んでおいたほうがいいだろう。
なかには希少色ということで価値の上がるケースもあるが、このあたりは予測するのが非常に難しく、たとえばカタログの表紙を飾るようなイメージカラーであっても人気が出ずに改良のタイミングで消滅するケースも珍しくないので、印象的なカラーは諸刃の剣といえるのだ。