2250馬力で最高時速399kmとかもうインフレが凄すぎてワケわからん! EVハイパーカー「デウス・ヴァイアン」はお値段約4億円ナリ (2/2ページ)

すでにヴァイアンに続くニューモデルも計画中

 エクステリア、そしてインテリアのスタイリングを担当した、デザイン責任者のエイドリアン・フィリップ・ブトゥカ氏によれば、ヴェイアンのデザインは「シンメトリーとインフィニティ(対称と無限)」をコンセプトとしたもので、その結果、じつに滑らかな曲線によって描かれた魅力的な造形が生み出されているのがわかる。

 リヤのテールライトは無限ループを表現したもので、ここにはデウスの未来にはまだまだ無限の進化の可能性があるという意味が込められている。事実、デウスにはこのヴェイアンに続くニューモデルのプロジェクトも存在しているようだ。

 搭載されるEVパワートレインは、イギリスのウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングの開発した「ターンキー」パッケージを使用したものになる。エレクトリックモーターは2個、もしくは4個の搭載が可能で、例のオーバー2000馬力の最高出力、正確には2250馬力のパワーは、もちろん4モーター仕様で実現する。

 例のターンキーパッケージには、駆動用のバッテリーやモーター、シャシーなど広範囲にわたるメカニズムがパッケージ化されており、それを搭載すればすぐに使用が可能なことから、こう呼ばれるようになった。

 ちなみにヴェイアンの場合、リチウムイオンバッテリーの搭載量は85kWh。最大航続距離は約480kmという数字が発表されている。一方、350kWの充電システムを使用すれば、満充電までに必要な時間は約20分と、ユーザーの利便性も確実に考えられている。

 最高速で399km/h、そして0-100km/h加速を1.99秒で走り抜く運動性能を誇るデウス・ヴァイアン。EVハイパーカーの世界に、またひとつ注目のブランドが誕生した。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

新着情報