「キレイになりゃいい」じゃないのよ! 道具にケミカルに洗い方まで「落ちると深い」洗車沼 (2/2ページ)

拭き上げに使うタオルやコーティング剤選びもこだわる

 また、シャンプーも好みによって中性のものだけでなく酸性やアルカリ性のものを使用し、なかには加圧式で泡を噴射することができるフォームガンを愛用している人も少なくない。

 さらに、シャンプーだけでなく、鉄粉取りや油脂汚れ専用、ガラスの油膜取りのものなど、目的に合わせて複数のものを用意していることも珍しくなく、スプレーボトルが多数あるのもあるあるとなっている。

 洗車後の拭き上げについても、すばやく水滴を拭き上げるのはマスト。とくに真夏などは水滴がレンズとなって塗装にダメージを与えたり、残ったシャンプー成分などが悪さをしたりする可能性もあるためだ。

 そのため、近年は吸水力の高い大判のものが主流で、ボディにタオルを乗せて引くだけで多くの水分を回収できるため、ゴシゴシと拭き上げて塗装面にダメージを与える危険性も減るというもの。

 さらにこだわる人はブロアー持参である程度水滴を吹き飛ばしてから拭き上げる人もいるほど。

 そして、洗車が終わったら当然のようにコーティング剤を施工する人も多く、こちらもユーザーの好みに応じて星の数ほどあるコーティング剤のなかからお気に入りのものを施工し、タイヤやホイール、ガラスに樹脂パーツなど、材質に合わせて液剤を変えながらまんべんなく施工してひと段落となるのである。

 このように、ユーザーによって好みのわかれる洗車用品は、安価なものから高額なものまでかなり幅が広く、カー用品店やホームセンターで買えるものから、専門店でしか手に入れることができないものまでさまざま。

 そして、高いものだから必ずしもいいものとも限らず、ユーザーの好き嫌いによっても大きく評価が左右されるものであるため、ある意味洗車も沼のひとつといえるのだ。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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