おぉぉぉ! ダイハツ旧車がこんなに現役! マレーシアでみた「プロドゥア車」が胸熱だった

この記事をまとめると

■「プロドゥア」はもともとダイハツとの提携により誕生したブランドだ

■マレーシアではダイハツ車をベースにした「プロドゥア」ブランドの車両をよく見かける

■懐かしいダイハツ車をベースにしたモデルがいまなお現役で走っている

マレーシアの国民車はダイハツ車がベース

 マレーシアにはプロトンとプロドゥアというふたつの自動車ブランドがある。プロドゥアはそもそもダイハツと提携して誕生していることもあり、顔つきなどは異なるがどこかで見たようなダイハツ的なモデルを街なかでもよく見かける。とくに過去にダイハツの軽自動車をベースにしたモデルがいまもなお数多く走っていて筆者の目を引いた。

 なかでも5代目ミラをベースにした「クリサ」をよく見かけた。2000年から2007年の間にラインアップされ、マレーシア国内だけではなくイギリスでも販売されていた。搭載エンジンは日本のミラより大きく、989cc直3エンジンとなっていた。

 クリサ並みに見かけたのが、2000年から2010年の間にラインアップされていた、2代目ダイハツ・ムーヴベースとなる「クナリ」。こちらも日本のムーヴとは異なり、989cc直3エンジンが搭載されていた。

 また、軽自動車となる「テリオス・キッド」ではなく、登録車となる「初代テリオス」をベースに、1998年から2008年の間にラインアップされていた「クンバラ」にも驚かされた。

 気合いの入っているところでは、1997年から2002年の間にラインアップされていた、3代目ミラをベースとした「カンチル」が、20年以上経過していることを思わせないほどきれいな状態で走ってきた。

 もう一方の国民車ブランドとなるプロトンでは、マレーシア初の国民車となった、2代目三菱ランサー・フィオーレ(ミラージュ・セダン)ベースとなる初代サガ(1985年から2008年)の中期型タイプをよく見かけることができた。

 日本車では、かなり古い日産のトラックなどの商用車が多く走っていたのが印象的であった。ちなみに日産は、いまでも新車でNV200をラインアップしている。

 筆者が街なかで見かけたのは、マニアや収集家のコレクターアイテムといったものではなく、「普段乗り」としてまさに現役で活躍しているモデルばかりであった。もちろんマレーシア国内にも旧車マニアやコレクターは存在するのだろうが、見た目は使いっぱなしでヨレヨレであっても、しっかりメカニズムには手を入れさえすれば国民車ブランドとはいえ、いずれも日本車由来のモデルばかりなので20年は軽く乗り続けることができるのだなと感じた。

 日本でも軽自動車は10年以上経過した低年式車であっても、驚くほど価値が残るケースが多い。走行距離が10万km以上となっても平気で再販されている。いま、海外で軽トラックを中心に日本の軽自動車が注目されているが、単に「可愛いけど高性能」というだけではなく、「耐久性能の高さ」も評価されているのかもしれない。

 クアラルンプールでダイハツ軽自動車由来の旧車を見てそんなことを考えてしまった。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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