意欲的なモデルを多数リリースしレースにも挑戦 そのほか、ジェネシスは高級車ジャンルでなくとも、なかなか興味深いモデルをリリースしています。たとえば、初代G80と同時に発表されたジェネシス・クーペは、わが国で86・BRZが発売される前だったこともあり、ターボ付き2リッターFRクーペとして大いに注目を集めました。
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これがアメリカでカーボンボディにカスタムされ、エンジンをチューンアップしたドリフトマシンとして製作されると人気は急上昇。ロッド・ミレンの息子であるリース・ミレンがドライバーとなり、ドリフト競技「フォーミュラD」に参戦するなど、日本国内でも並行輸入されんばかりの注目を浴びたものです。
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また、2020年にデビューしたGV70もプレミアム路線をひた走るSUV。韓国のデザインセンターとアメリカ、ドイツのデザイナーが共同で作り上げたボディは個性的といえば個性的なもの。
メルセデス・ベンツGLC、BMW X3/X4、レクサスNXなどを仮想ライバルとし、ジェネシスの最新デザイン言語「Athletic Elegance」とやらを踏襲。顔つきからしてG80に通じるプレミアを感じさせてくれます。
搭載されるエンジンは2.2リッター直列4気筒ディーゼル、2.5リッター直4と3.5リッターV6の2種のガソリンエンジン(ターボ付き)とバリエーションも揃えられています。
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ちなみに、ゲームのグランツーリスモが好きな方なら、ジェネシスがゲーム向けコンセプトマシン「ビジョン・グランツーリスモ」に参加していることご存じかと。2015年にVision Gなるコンセプトモデルを皮切りに、2023年のX Gran Berlinetta Vision Gran Turismoに至るまで、ゲームの世界らしくカッコいいモデルを発表し続けているのです。
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なお、2024年にヒョンデはジェネシスのブランドで、オレカ製シャシーのハイパーカー「GMR-001」を作って2026年よりFIA 世界耐久選手権(WEC)に、2027年にはウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦する事を発表するなど、レースの世界でも存在感を得ようと奮闘中。
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レクサスだってクルマを売るためにヨットや飛行機に手を出しているわけですから、ジェネシスにもさまざまなジャンルで頑張ってほしいもの。というか、まずは日本に初上陸してもらうのが先決かもしれませんけどね。