この記事をまとめると
■クルマのナンバープレートの取り付けに関する基準は法律で定められている
■リヤは車種ごとに取り付け場所が決まっているがフロントは明確に定められていない
■カバーの取り付けや折り曲げは禁止されている
ナンバーってどこにつけてもいいの?
クルマのナンバープレートは、番号(ナンバープレートのすべての文字)が見えるように表示しなければなりません。また、平成28年(2016年)4月1日から新しい基準に従って取り付けなければ法律違反となります。この記事では、クルマのナンバープレートの取り付け方を改めて確認するとともに、右側または左側にオフセットするのは問題ないのか解説します。
平成28年4月1日からクルマのナンバープレートに関する新基準
平成28年(2016年)4月1日、クルマのナンバープレートの取り付けに関する基準が新しくなり、平成33年(令和3年/2021年)4月1日までに全面適用されました。
新たに定められた基準では、クルマのナンバープレートの位置・角度・回転などに関するルールが明確に定められ、これまで以上に厳格になっています。
では、具体的なルールを確認してみましょう。
◆取り付け位置:ナンバープレートのすべての文字の識別に支障がない見やすい位置
◆角度(上下)
・前面プレート=上向き10°〜下向き10°
・後面プレート(ナンバープレートの上端が1.2m以下の場合)=上向き45°〜下向き5°
・後面プレート(ナンバープレートの上端が1.2m超の場合)=上向き25°〜下向き15°
◆角度(左右)
・前面プレート=左向き10°〜右向き0°
・後面プレート=左向き5°〜右向き0°
◆回転:水平
このような基準となっているため、ナンバープレートを極端に傾けて取り付けたり、縦に取り付けたりするのは禁止されています。また、後面プレートに関しては、ナンバープレートの上端の高さによって取付可能な角度の範囲が異なるため、クルマごとに取り付け高さや角度を確認しましょう。
ナンバープレートを右側または左側にオフセットするのは問題ない?
ここまで解説してきたようにクルマのナンバープレートは、取り付け位置・角度・回転などに関する基準が厳格に定められています。ただし、ナンバープレートを取り付ける場所(前面・後面の左右の位置)については基準がありません。よって、アルファロメオに代表されるナンバープレートのオフセット取り付けは問題ありません。
なお、ナンバープレートは、確実に取り付けなければならないため、取り付け位置を変更したい場合は、運輸局に取り付け方法や取り付け位置などを確認するようにしてください。