チャイルド&ジュニアシートは知ってるけど「ブースターシート」って何? 子どもの命を守るために備えておきたい「重要アイテム」とは (2/2ページ)

試し座りすることも重要

 ただ、後席が狭い、天井が低い、暑い、圧迫感があるといったさまざまな理由で、ジュニアシートの使用が困難な場合もあると思います。そんなときに活用したいのが、背もたれがなく座面だけでシートベルトを正しく使えるように調整することができるブースターシートです。使用の目安は、年齢としては7〜12歳頃まで。身長は125〜150cm前後まで。体重は15〜36kg程度までとなります。

 ブースターシートはクルマの後席に置くだけのタイプもありますが、チャイルドシートの国際的な安全基準であるR129/03に適合しているISOFIXのタイプもあります。

 チャイルドシートに比べると価格が手頃で、軽くもち運びがしやすいので、複数のクルマで移動させて使う場合や、普段は取り外して大人が座ることが多い場合、帰省した際にほかのクルマに付け替えたり、お友達を乗せる時用に準備しておいたりするときなどに便利。座面の厚みがいろいろなので、そのブースターシートを使って子どもが確実にシートベルトの装着ができるかどうか、確認してから購入したいところです。

 購入するときの注意点としては、粗悪品に気をつけること。ブースターシートは子ども用品ではなく安全装備品と考え、必ず国の安全基準を満たした「E」マークが付いている製品を選びましょう。

 先日、シートベルトを装着していたにもかかわらず、幼い命が奪われる悲しい事故が起こってしまいましたが、シートベルトが首と腹部にかかったまま乗車することは大変危険です。必ず肩から胸の間を通り、骨盤を固定するようにかかっていることを確認しましょう。

 6歳になったからといって、いきなり大人と同じように座らせるのではなく、ブースターシートを活用して子どもの命を守ってあげたいですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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