この記事をまとめると
■2025年は新車ディーラーの多くが1月4日から営業を始める
■初売りでは平時以上の値引きなど好条件が飛び出すことも期待できる
■来店特典なども豪華になる傾向にある
2025年はいきなり初売りが狙い目!
日本のお正月風景のひとつが「初売り」といっていいだろう。
最近はそうでもなくなったが、毎年デパートなどでの「福袋争奪戦」を各メディアが伝えるのも風物詩となっていた。新車販売業界でもそんな初売りは行われる。ただ、働き方改革もあり、正月3日に初売りを行うメーカー系正規ディーラーは、少なくとも筆者の生活圏内においてはなくなっており、最近では早くて4日から店を開け初売りを始めるディーラーが目立っている。
2025年1月4日は土曜日となる。
ある地域の日系メーカー正規ディーラーで調べると、トヨタ系ディーラー以外は4日を「仕事始め」としている。4日が週末の土曜日となっていることで、初売りを例年いち早く4日から行うスズキ、ダイハツ、ホンダ、一部日産系ディーラーやほかのメーカー系ディーラーも、2025年は早めに店を開けるようである。
ディーラーの初売りについては毎年のように書かせてもらっているのだが、その重要度は年々高まっているともいえよう。その理由のひとつは既納客、つまりすでに当該店舗にて新車を買って乗っているユーザーへ、特典情報や特別の来店記念福袋などの引換券の入ったDM(ダイレクトメール)を送る、店頭誘致活動を行っているところが多いことが挙げられる。
筆者はふらっと立ち寄った設定で毎年初売りを行っている店舗の様子を見に行くのだが、「弊社から送ったDMはおもちですか」と聞かれることが多い。フリーの来店客はどうしても契約成立までに時間がかかりやすい。しかし、既納客についてはすでに顔なじみのセールスマンが応対するので、ちょっとしたきっかけで新車への乗り換えがすぐ決まることが多い。つまり、初売りは短期決戦を狙って行われているともいえるのである。
特典情報の入ったDMはもっていないものの、フリーの来店客であっても「すぐ決まりそうだ」とセールスマンが判断すれば、いつにも増した値引きなどの好条件が飛び出すことも期待できるのである。
しかも、トヨタを除けば新車の需給体制はかなり改善されてきているので、1月上旬に発注すれば3月末、つまり年度末決算セールに新規登録(軽自動車は届け出)、そして納車が間に合うケースも十分にあり、好条件獲得の期待度はより増すことになる。