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デザインから板金まで全部お任せ! WEB CARTOPチームのメディア対抗4時間耐久レース用ロードスターを仕上げた「K/CONCEPT DESIGN」のワザをご紹介 (2/2ページ)

デザインから板金まで全部お任せ! WEB CARTOPチームのメディア対抗4時間耐久レース用ロードスターを仕上げた「K/CONCEPT DESIGN」のワザをご紹介

レースに向けて新たにロードスターをラッピングせよ!

 2024年9月21日に行われた業界の恒例行事である、マツダ主催のメディア対抗ロードスター4時間耐久レース。今年で35回目の開催となったわけだが、この回数、同一車種名によるワンメイクレースとしては世界でもっとも長く続いているとのことで、この度ギネス世界記録に認定され、大きな話題となった。

 2023年より、国内Aライセンスを取得し、このレースに参戦させてもらっている筆者の井上も今年も昨年に続き参戦。昨年は初参戦ながら3位でフィニッシュという美味しい経験をさせていただいたこともあり、今年は180秒のピットストップハンデがあったゆえ、今回のレースは10位でフィニッシュ。ドライバーはお馴染みの編集局長の石田、レーシングドライバーの中谷明彦さん、J-POPバンド TUBEのドラマーである松本玲二さんの豪華な面々。

 レース中、それもまだ参戦2年目のペーペーの筆者が、ドライだった状況から降雨によりウエット……それもナイトセッションという、なかなかテクニカルなコンディションを走る状況となった。レース中は、通話可能な通信機越しに、喋っていないと息ができない筆者の独り言がうるさすぎて、ピットは呆れ返っていたと、あとで聞かされた。

 そして今回の大会はギネス記録のほかにもうひとつ注目ポイントがあった。それが、スーパー耐久で使われている、”超”高価なカーボンニュートラル燃料(1リッターあたり数千円とも!?)を使用するという貴重な機会だ。

 この燃料は一般的なハイオク燃料と似せたものではあるが、特殊な燃料なことに変わりはなく、マシンのセッティングなどは完全にオリジナルとなる。

 つまり、新車を使うことになるのだ。

 なので、今年のレースからお馴染みであった「城市一族(先代の名物編集局長とその編集部員たちの意)」のラッピングに包まれたマシンは引退ということに。筆者が入社したときから使われていたし、初レース参戦時のクルマだっただけに、愛着があるのだが、こればかりは仕方ない。歴戦の戦いで負ったダメージも少なくない。ちなみにこの車両、トミカになったこともある。

 よって、今期から新デザインにして、新たにラッピングをし直さなければいけない! そう。CT&WEB CTロードスター作成計画の始動だ。

 今回のデザインは、CARトップ本誌で最年長連載記録(筆者の年齢より多分上)をもつ「じぞうかめん」でお馴染みの、阿部忠雄さんに依頼。阿部さんは世界的なレースゲームとしてお馴染みのグランツーリスモにもイラスト方面でかかわる神のような人である。ちなみに筆者もCARトップ時代連載でお世話になっていた。

 無類のF1好きである局長の石田にデザインの意向を聞いたら、「B・A・R(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)が、1999年にF1で使っていた、左右非対称デザインみたいな感じにしてほしいなぁ」とひと言。調べてみたら、なるほど。タバコの銘柄で左右のデザインがわかれているではないか(気になった人は検索を)。

 ってなわけで、このデザインをこちらは左右で「CARトップ」「WEB CARTOP」にしようではないか。と、阿部さんにデザインを伝えると、ものの数日でほぼ完璧に起こしてくれた。左右のわけ目は、参考にしたF1はジッパーだったのでこちらはなんとなく靴紐に。深い意味はないらしい。とはいえこの完成度、感動ものだ。

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