キャンピングカーブームはまったく衰えず! いま注目は小型トラック&軽トラベース!! (2/2ページ)

小型トラックにシェルを搭載したキャンピングカーが人気

 1BOXやバスがベースのキャンピングカーは、基本的に従来の車体を生かした状態にして(車体を切断、改造する場合もある)、おもに屋根や内部を改造したものが多い。これに対してトラックベースの場合、ベース車はキャビンとシャシーだけの状態(シャシーなどを改造するパターンもある)で、シェル(居住部分)を架装するという構造になる。

 そのため、内装、設備などのバリエーションが広いという特徴をもっており、それがファミリー層に人気がある理由なのだ。

 このベースになるトラックのなかには、キャンピンクカーの架装専用に開発された車両がある。それが、トヨタ・カムロードやいすゞビーカムである。これらはそれぞれダイナ、エルフをベースに、重量のあるシェルを載せてストレスなく運行できるように、走行性能や出力を向上させたものだ。専用車両だけに、これらをベースに製作されたキャンピングカーは、高いシェアをもっているとされる。

 また、最近では「日本一周系ユーチューバー」などが愛用する、軽トラックにシェルを搭載するタイプのキャンピングカーが注目されている。これは、架装や改造を行う従来のキャンピングカーとは違い、別途作製したシェルを「積載物」として軽トラックの荷台に積むタイプだ。

 大きさや重量などに「積載物」として制限は受けるものの、基本的には車両を改造することはなく、それに伴う申請、届け出の必要もない。費用も比較的少なく抑えられるので、ふたり旅やソロキャンプには最適かもしれない。

 同様に、話題を集めているのがキャンピングトレーラーだ。なかでも、車両総重量750kgを切るタイプは、牽引免許がいらないのでビギナーでも扱いやすい。牽引車両に牽引装置を装着する必要はあるものの、キャンプに行かないときはいつもどおりにクルマを使えるというメリットをもつ。

 このように、キャンピングカーはかなり身近なものになりつつある。キャンプブームとともに、キャンピングカー市場もますます拡大が望めそうだ。


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