場所・電源・水を確保することができる
2019~2020年にかけて、同協会はWEBやイベント会場でアンケートを実施した。そのなかで、「キャンピングカーは災害時に活躍すると思うか」という問いに、97.5%の人が「はい」と答えている。また、「防災のためにキャンピングカーを購入したいと考えたことはあるか」という問いには、77.3%の人が「はい」と回答した。
また、「キャンピングカーがあれば災害時に確保できると感じるもの」に対する回答として、場所(34.9%)、電源(27.9%)、水(14.8%)の3つが上位に挙げられている。このことからも、キャンピングカーが単なるレジャー用車両ではなく、防災対策品のひとつとして意識され始めていることが明らかだといえよう。
キャンピングカーの装備のなかでも、とくに防災に役立つものとして、以下のようなことが挙げられる。
・冷蔵庫:食料品の保管、補完用としてとしてポータブル冷蔵庫があると便利
・トイレ:予備として携帯トイレも用意
・外部収納庫:ゴミなど臭いのするものを収納
・調理設備:電気式やプロパンガス式の設備、予備としてカセットコンロ&カセットボンベがあると便利
・サブバッテリー:大容量蓄電池やガソリン発電機があると便利
・ ソーラー発電パネル:天井据え付け型、サブバッテリーを充電
・シャワー:飲料不可の水でも使用可能
これらの装備と併せて防災グッズ、非常食、非常用飲料水などを搭載しておけば、万が一の際にも十分活用することができるのだ。また、自治体とキャンピングカーを扱う事業者が、災害時の車両提供協定を結ぶなどといった動きも広まってきている。今後はさらにキャンピングカーの活躍範囲が広がっていきそうだ。