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北米で主流の「ボンネット型」のほうが空力も事故の際も有利! それでも日本のトラックがキャブオーバーにこだわり続けるワケ (1/2ページ)

北米で主流の「ボンネット型」のほうが空力も事故の際も有利! それでも日本のトラックがキャブオーバーにこだわり続けるワケ

この記事をまとめると

■日本のトラックはほとんどがキャブオーバー型だ

■海外ではボンネット型のトラックも多く使われている

■それぞれのメリット・デメリットを解説

キャブオーバー型はスペース効率に優れる

 日本のトラックはキャブオーバー型ばかりだが、海外、とくに北米市場ではボンネット型のトラックも多く使われている。それは、利用する環境によって最適なトラックの形状が異なるからだ。

 日本のトラックも最初はボンネット型だった。キャブオーバー型となったのは1970年代のことで、全長を変えずに荷台の寸法を最大化しようと思ったらエンジンの上にキャブをもってくるのがベストな方法だったからだ。

 バスも同じようにスペース効率を考え、ボンネット型からキャブオーバーへ、そしてリヤエンジンへと進化していったが、トラックの場合は後部に重量物を載せるのと、頻繁に乗員が乗り降りすることはないため、高いキャビンでも問題ないと考えられてFRのキャブオーバー型のまま進化してきた。

 キャブオーバーでもキャブを前方へとチルトさせれば、パワーユニット全体が現れるから、整備性はそれほど悪くない。チルト機構のロックを忘れて走行してしまい、強いブレーキングでキャブがチルトして操縦不能に陥ったトラックの動画がネット上に出まわったが、あのようなうっかりミスがなければ、キャブオーバー型はスペース効率に優れたトラックだ。

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