アシストグリップやバイザーなどに挟んで使用
車両から電源を取るトラック用扇風機の多くは、シガーライターソケットを使用する。ゆえに、24V車の場合はそれに対応した機種か、そうでない場合はDC-DCコンバータで12Vに降圧する必要がある。このタイプは比較的ハイパワーで、走行中なら使用を続けることが可能だ。同じように車両から電源を取るタイプでも、USB方式なら車両以外で使うことができるというメリットがある。
停車中でもトラックは大容量の車載用バッテリーを積んでいるので、消費電力のそれほど大きくない扇風機は長い時間使用することができる。しかし、バッテリー上がりが心配なら充電式(リチウムイオン蓄電池などを搭載)が便利だ。乾電池式のタイプもあるが、ややパワー不足を感じるかもしれない。
本体の取り付けはクリップ式が多く、キャビン内のアシストグリップやバイザーなどに挟んで使用する。置型やヘッドレスト取り付け型などもあり、使用方法や設置場所に応じて選択するドライバーが多い。
首振り機能がついているタイプは、キャビン内に冷気を効率的に循環させるという点で便利。風が体にあたり続けることが嫌なドライバーも、このタイプを愛用しているようだ。首を振らなくても、ファンがふたつあるツイン式なら2方向に風を送ることができる。
扇風機とは少し異なるが、ドアウインドウに取り付ける換気扇も人気だ。これは窓を数cmほど開けて取り付け、キャビン内の熱気を排出するものだ。駐車中などに使用すれば、車内温度の上昇を抑えることができる。家庭でもコロナ禍以降、原油高も相まって換気扇やサーキュレーターが見直されている。扇風機を賢く使って、エコなドライブにつなげたいものだ。