激重! バカでか! トラックのタイヤとホイールはどうやって組んでいる? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■タイヤサイズの表記は乗用車とトラックでは異なる

■トラックのホイールの淵にはフランジと呼ばれる出っ張りがある

■トラックのタイヤ交換の仕方について解説

現在はチューブレスタイヤが主流

 タイヤはトレッド部(接地面)にゴムが使用されており、それは走行することによってすり減っていく。こうして、寿命を迎えたタイヤは交換しなければならない。このとき、摩耗したタイヤをホイールから外して新たに装着することになるのだが、よく見るとタイヤはホイールの内側にしっかり止まっていて、簡単に外れそうにないのである。

 トラックタイヤの表記は一様ではないが、225/85R-22.5や11R-22.5などと記載されていることが多い。このなかにある「22.5」がタイヤ内径を示しているのだ。これに対してトラックホイールのサイズ表記は、22.5-7.5などとなっている。この「22.5」がホイール外径を表している。このタイヤ内径とホイール外径が一致しなければ、両者を組み込むことができないのだ(このほか、タイヤ幅とホイール幅も許容範囲に合わせなければ組み込み不可能)   。

 とはいえ、タイヤの内径部分にホイールを押し付けても組み込むのは難しい。ホイールの淵にはフランジと呼ばれる出っ張りがあり、これが邪魔をしているのだ。ただ、タイヤはゴム製品だから伸ばせば組み込めそうに思うが、そう簡単にはいかないのである。タイヤの内径部分はビードと呼ばれ、内部に丈夫なワイヤーが入っており、伸ばすのは容易ではないからだ。

 現在では、チューブレスタイヤが主流になっている。これは、チューブを使わずに直接タイヤに空気を入れるシステムだ。ゆえに、エア漏れを防ぐという観点からも、タイヤとホイールの接点であるビードとフランジは重要で、ともに強靭且つ高い密閉性を有していなければならない。ゆえに、タイヤとホイールはその内径と外径が一致していても、手で押し込む程度では組み込めないのだ。


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