オイルゲージで量などを確認することができる
エンジンオイルの交換をしてもすぐに黒くなってしまうのであれば、オイルゲージで何をチェックするのかということになりそうだが、ここではオイルの量、粘性、臭いなどを確認することができる。量は適正範囲に収まっている必要があり、多くても少なくてもエンジンに悪影響を及ぼしかねない。また、交換時には適量であっても、漏れや燃焼によって量が減ることもあるので注意が必要だ。粘性の低下は、オイルの劣化のほかには燃料混入による場合などが考えられる。燃料が混入していれば、刺激のある燃料臭がする。
このオイルチェックは、交換時期を判断するときの目安になるのだが、交換直後からオイルが黒くなっているのであれば、見た目で判断するのは難しい。そこで、プロの作業員はゲージに付いたオイルをウエスで拭き取り、そこに付着した煤や金属粉の量を判断材料のひとつにしているのだそうだ。しかし、トラックドライバーがすべてそういった技術をもっているわけではない。そこで、一般には走行距離を記録して、それをもとに交換時期を決めるという方法をとる。
ただ、オイル交換の目安となる走行距離は、一般に3000~2万kmぐらいまでの間(一部に約20万km交換不要とするオイルや、約5万kmごとの交換を推奨するなどといった車両もある)でさまざまなことがいわれている。
こういった情報は、発信元によってそれぞれの思惑が絡むことも考えられるので、一概にどれが正しいのか判断するのは簡単ではない。結果的に、トラックを所有する事業者は、トラックメーカーが推奨する距離を目安に、トラックの使用状況やエンジンの状態を見ながら、交換時期を決めているのが実情のようである。