「ルールは守る。常識は超える」 アフターパーツブランドの雄「タナベ」と「SSR」が製品開発への想いを込めた動画を公開 (2/2ページ)

日本のモータースポーツはSSRとともにある

 自動車用アフターマーケットにおいて、アルミホイールが流通しだしたのは1960年代のこと。1970年代に入ると、モータースポーツのイメージをストリートにもち込んださまざまな名作ホイールが登場する。なかでもチューニング&カスタムパーツとして一大ムーブメントを巻き起こしたのが「スピードスター」ホイールだ。

 1970年代に一世風靡した「スピードスター」や、同じく「フォーミュラ」といった定番ホイールを現在でも生産し続けているほか、最新鋭の技術でユーザーのあらゆるニーズに応える製品づくりを行っているのが、「SSR」だ。

 2024年現在、SSRでは、全10のブランドでホイールの開発・生産を行っている。「GT」や「プロフェッサー」、そして「ディバイド」などの各ブランドは、スポーツカーを筆頭に軽自動車やミニバン、SUVなどカテゴリーに合わせたデザインや設計が採用されている。

 そんなSSRのホイールラインアップにおいて中心を担っているのが、3ピースホイールだ。SSRではその生産工程はもちろん、職人の厳しい目でのチェックと匠の技を駆使して、優れた品質と群を抜くプレミアム感を実現している。

 さらに軽量性や高剛性、デザイン性といったホイールの機能面以上に、SSRが心血を注いでいるのが安全性である。

 前述のように、1970年代に入ってさまざまなアルミホイールが発売されるなか、当時の運輸省と通産省からの通達をもとに、アルミホイールの品質向上と安全性の確保を目的として1978年にJWL(日本軽合金ホイール技術基準)が、1981年にはVIA(自動車軽合金製ホイール試験協議会)が発足した。

 JWL基準に定められた製品であるかどうかを、第三者公的機関として確認するのがVIAであり、両者に合格したホイールについてはJWLとVIAマークの表示が記される。これは2024年現在も同様だ。

 SSRホイールを生産するタナベでは、両協議会が定めた試験機をいち早く自社工場へと導入し、新製品の開発段階はもちろん、現行製品においても定期的な検査を行って優れた品質と高い安全性の確保に取り組んでいる。

 SSRではJWL/VIA規格よりも高いレベルに社内基準が設定されているほど、企業姿勢として安全性を追求している。それは長年にわたってモータースポーツに参戦してきた経験があるからこそ。SSRホイールは2003年に全日本GT選手権のGT300クラスへ供給を開始すると、翌2004年からは、GT500クラスの参戦車両にも装着された。現在もスーパーGT GT500クラスで活躍する、金石勝智監督率いるAstemo REAL RACINGにホイールを供給している。

 軽量性と高剛性を特徴とするSSRのホイールは、モータースポーツ参戦で得られた知見をもとに市販車用ホイールを開発し、さらに職人の手による生産工程を経ることで、プレミアム性の高い高品質なホイールを実現している。

 そんなSSRのポリシーを感じさせる動画がタナベと同じくYouTubeにて公開されており、見ることができる。

 SSRブランドのホイールと、Tanabeブランドのサスペンションという両者を自社で開発・製造しているタナベは、モータースポーツシーンで得られた知見を市販製品にフィードバックし、その卓越したクラフトマンシップで今後も日本の自動車カルチャーをリードする存在であり続ける。


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