貧乏人の救世主? それともデカいオブジェ? 一桁万円の激安中古車はぶっちゃけどんなクルマなのか

この記事をまとめると

■ネットオークションやフリマサイトなどでは一桁万円のクルマが売られていることがある

■とびぬけて安いクルマには安いだけの理由がある

エアコン不調やオイル漏れなど修理に費用のかかる故障がそのままである可能性が高い

一桁万円の中古車はトラブルを抱えている可能性が高い

 一般的な中古車店に並べられている車両であれば、格安車といわれる部類のものでも、基本的にトラブルを抱えたままユーザーに販売されることは少ない(現状販売車を除く)。

 一方、ネットオークションやフリマサイトなどでは、中古車店ではほぼお目にかかることがない10万円以下、つまり一桁万円の価格で売られている個体も少なからず存在する。

 こういった車両は、基本的に何かしらのトラブルを抱えていることが多く、それがゆえに格安で売られているということになるのだが、こういった車両で壊れていがちな部分というものがある。今回はそんな故障あるあるをご紹介しよう。

エアコン

 格安車で壊れている可能性が高い筆頭といえるのがエアコンだ。近年では夏の暑さが異常なレベルとなっており、エアコンが利かないクルマに真夏に乗ることは自殺行為といってもいい状況となっている。

 しかし、ある程度年数や走行距離を経たクルマは突然エアコンが利かなくなるケースも珍しくなく、しっかり修理しようとすると10万円前後の出費を覚悟しなければならない。

 そんなに払うのであれば乗り換えてしまえ、と乗り換えたあとに残ったエアコン不調車が格安で売られるのだ。

オイル漏れ

 こちらも過走行や経年劣化で発生することが多いオイル漏れ。微量なオイル漏れであれば清掃などで車検にパスすることもできるが、駐車場に染みができるほどの漏れだと車検でNGが出されることも多い。

 もちろん漏れている場所にもよるが、ガスケットやパッキンなどの交換が必要となり、部品代はわずかであるものの、交換工賃が非常に高額となるケースが多く、そのまま売却されるケースが多い。

ガラスの飛び石・ヒビ

 高速道路を走行中など、不幸にも飛び石がヒットし、フロントガラスにキズや割れ、ヒビが発生してしまうケースもよくあること。

 小さなものであればすぐにリペアをすることで被害を最小限に抑えることができるのだが、大きなヒビなどになってしまうとこちらも車検NGとなり、交換が必須となってしまう。

 ガラス交換も部品代と工賃でまとまった出費を覚悟しなければならず、低年式で過走行のような車両であれば、車両の価値を超える場合も多いため、これも現状で売られることが多いのだ。

ボディのキズや凹み

 クルマとして使うには問題のないレベルであっても、見栄えの悪いキズや凹みがある車両も安く売られる運命にある。

 もちろん市場価値の高い車両であればキッチリ直して売った方がプラスになるが、10万円以下で売られるような車両の場合、外装を直すだけで車両本体価格を超えてしまうので、そのまま売られることが多いのだ。

 ただこういった車両は外装にはキズ凹みがあるものの、メカ部分は好調を維持しているようなものもあるため、見た目を一切気にせず、アシとして割り切れる人であればお買い得なクルマといえるだろう。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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