やっぱり単純なモーターショーはもうオワコン? 6年ぶりに開催されたマレーシアのショーでも「クルマはどこ?」状態だった (2/2ページ)

探せばクルマはあるが閑散としている様子は否めない

 ほかには、韓国ヒョンデのBEV(バッテリー電気自動車)「アイオニック6」、スズキ・スイフトスポーツ、スマート、アウディQ8 eトロンなども会場内で見かけることができた。さらに、展示車こそないものの、中国・奇瑞(チェリー)汽車のブランドのひとつ、ジェッツアー(JETOUR/捷途)もブースを構えていた。このような「隠れ展示車」も合わせるとだいぶ賑やかになってくるように見えた。

 マレーシアに限らず、世界的にも、会場近隣のディーラーなどから展示車を出してもらって、たとえば「世界の30ブランドを展示」などとするのがここ数年目立ってきている。ただ、KLIMSについては展示ブランド数にはこだわっていない様子なので、意識して「隠れ展示車」が仕込まれたわけでもなさそうだ。

 また、特徴としては、正式出展している各ブランドもブース面積がそれほど広くないこともあるのか、一部では市販モデルの展示をかなり絞り込むところもあった。しかし、展示棟内に不自然に広いフードコートがあったり、チケットカウンターまわりがガランとしていたりするのをみると、当初予定していた数のブランドを集めきれなかったのかなとも感じてしまう不自然な会場フロアの様子になっていた。

 マレーシアは周辺国より経済は成長しており、国民の間でも新車がほしいという気もちは高く、新車の販売環境は良好といえる。それなのに、ショー会場で見られる違和感の理由はやはり前回からの6年間というブランクがあり、「今回は様子を見よう」という自動車関連企業が多かったということなのかもしれない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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