「マーチ」なだけに「ボレロ」「ポルカ」「タンゴ」! オーテックが手がけたモデルが音楽に全ぶりなネーミングだった (2/2ページ)

丸目が特徴的なオーテックモデルがさらに登場!

マーチ・ルンバ

 好評を集めたボレロに続く形で1998年11月に追加されたのが「マーチ ルンバ」となる。こちらも基本的にはレトロなテイストをもった丸形のライト類を与えられたスタイルとなっている。

 ただ各部をメッキで加飾したボレロとは異なり、大型のメッキフロントグリル以外はメッキパーツの使用は最小限に留められており、個性的で軽快かつカジュアルな雰囲気を演出したものとなっていた。

 そのため、インテリアはデニム調のブルーとウォームグレーの張りわけとし、ボディカラーにもスカイブルーパールメタリックを設定するといった差別化が図られていたのだ。

マーチ・ポルカ

 最後に登場したのが2000年12月に発表となった「マーチ・ポルカ」。このモデルはレトロとカジュアルを融合したスタイルが特徴で、丸型2灯ヘッドライトやメッキバンパーモール、専用ウエストモールディング、メッキのドアミラーやリヤコンビランプ、リヤフィニッシャーなどが外観の特徴となっていた。

 そんなマーチ・ポルカ最大の特徴はインテリアで、なんとシート表皮やドアトリムにタータンチェックがあしらわれていたのである。さらに、メーターやエアコンフィニッシャーはベージュ色とし、木目調パネルや本革巻ステアリングなどを与えて欧州調の雰囲気を与えていたのである。

 このように、2代目マーチをベースにオーテックが手掛けたさまざまなモデルたちだが、じつはすべて音楽にまつわる名前になっているのにお気づきだろうか?

 じつは2代目マーチは「G#」、「A#」、「C#」、「E♭」、「B♭」といった音楽にまつわるグレード名が付けられており、のちに単独の車名となる「ジューク」も1997年12月に追加された新グレードに与えられていた名前だったのだ。

 そのため、オーテックが手がけたモデルもそれに倣って音楽にまつわる名前が付けられていたというワケで、オーテックの遊び心を感じられる部分ともいえるのではないだろうか。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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