この記事をまとめると
■2代目日産マーチにはオーテックが手がけたモデルが多数存在していた
■「タンゴ」を皮切りにオーテックは「ルンバ」「ボレロ」「ポルカ」を市場に投入
■ネーミングセンスにオーテックの遊び心を感じる
オーテックの遊び心が表現された特別なマーチたち
残念ながら現在はラインアップから姿を消してしまっている日産マーチ。しかし、各世代とも日本車としては異例のロングセラーモデルとなり、多くの人に愛された車種となっている。
なかでも2代目マーチは、日本と欧州、両方でカー・オブ・ザ・イヤーを獲得したモデルとなっており、国内外から高い評価を集めていた。
そんな2代目マーチには、オーテックが手がけたモデルが複数存在していたのだが、今回はそんな特別なマーチたちを振り返ってみたい。
マーチ・タンゴ
2代目マーチをベースとしてオーテックが手がけた最初のモデルが1996年6月に登場した「マーチ・タンゴ」だ。
このモデルは、各部にクロームメッキパーツを配することでレトロな雰囲気をプラスしており、フロントバンパーやグリルには専用の盾形グリル形状のものを採用したことで、スポーティさもプラス。
インテリアもマルーン系の専用カラーとスポーティな形状のシートを装着し、タイヤも(当時としては)幅広な175幅のものを採用していた。
マーチ・ボレロ
続いてリリースされたのが、その後に4代目まで継続設定され、オーテックの30周年時には記念モデルのベースにもなった「マーチ・ボレロ」である。
こちらもタンゴと同じくレトロ調のメッキパーツを多用したスタイルとなっているが、ヘッドライトがベース車のままだったタンゴに対し、ボレロは専用の丸形のライトやウインカー、フォグランプを採用することでより差別化を実現し、テールランプも丸型2連のものがおごられていた。
そして、シート表皮には明るいベージュ系、メーターにはホワイト系のカラーをプラスし、全体的にレトロなテイストを突き詰めた1台に仕上がっていたのだ。