歴代アコードで一番デザインがいいのはどれ? デザインのプロが「三代目」を推すワケ (2/2ページ)

ホンダのデザイン黄金期が生んだ傑作

●高い志が生み出した真のオリジナリティ

 一方、インテリアにもまた同一テーマが見て取れます。手前が低いトレイタイプのインパネは開放的で、フラットな形状も非常にシンプル。ステアリングホイールも同様にフラットな造形が特徴的で、インパネ全体にある種の先進性が感じられます。

 この時期、前述の2代目プレリュードやクイント・インテグラ、あるいは3代目のシビックなど、ホンダデザインはまさに黄金期ともいえる状況で、次々に会心作を輩出しました。それだけデザイン部署全体の士気が高かったことがうかがわれます。

 アコードは4代目、5代目も低く広いイメージを踏襲しましたが、その後は若干影が薄い時期を過ごすことになります。そして11代目となる現行型は、最近のホンダデザインに則り、じつにシンプルなスタイリングに回帰。

 最新の製造技術による面質の高さは圧倒的ですが、誰とも違うオリジナリティは3代目に軍配が上がるというのが筆者の判定なのです。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

愛車
いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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