見た目だけでもタダモノじゃない感が伝わってくるぜ! 「ルノー エンブレム」は水素燃料電池を使ったまったく新しいEVだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2024年のパリ・サロンでルノーが「エンブレム」を発表した

■水素燃料電池をレンジエクステンダーに用いたパワートレインを未来的エクステリアで包む

■エンブレムのパワートレインは今後のエコカーのトレンドになる可能性を秘めている

ルノーの新時代を予感させるコンセプトカー

 2024年のパリ・サロンで大きな話題を呼んだコンセプトカーのひとつが、地元フランスのルノーが開発した、コンパクトなシューティングブレーク風のスタイリングをもつ4ドアハッチバック車の「エンブレム」だ。全長は4.8m、全高は1.52m、そしてホイールベースは2900mmと比較的扱いやすく、同時にその機能性は外観の写真からも容易に想像できるところ。

 もちろんエアロダイナミクスを最適化するためにフロントバンパーやボンネットフィン、さらには後方のアクティブ・ディフューザーなどには独特なデザインが与えられている。

 前後のホイールも同様の理由からフルディスクタイプを採用。これによって走行中の静粛性も大いに期待できることは確かなところだ。

 さらに驚くべきは、軽量化への徹底した対応だ。ボディの表面には特別な突起物は与えられておらず、たとえばサイドミラーはホイールアーチに内蔵された小型カメラに置き換えられている。

 注目の車重は生産型では1750kgが目標値になるとされるが、それはこのエンブレムが採用するパワーユニットの構成を知れば、大いに驚くべき数字と誰もが納得することだろう。

 そもそもルノーが、このコンセプトカー、エンブレムを開発した目的は、CO2排出量を90%削減したモデルを市場へと投入すること、そして車両のライフサイクル全体で脱炭素化を目指し、その数字をやはりCO2排出量で5トン以下に抑えることにあった。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

新着情報