北米のカスタムカーショーでTOYOTAが激熱モデルラッシュ! 「SEMA」のシビレる4台をまとめて紹介!! (2/2ページ)

スープラがリチャード・ペティの怪鳥に大変身

GRスープラバード・トリビュート

 ゼッケン43番とブルーのボディカラーを見てピンときた方はかなりのNASCAR通に違いありません。いうまでもなくNASCARの伝説的レーサー、リチャード・ペティへのオマージュを込めたコンセプトモデルで、その名もスープラバード! これもまた、1970年にペティが駆ったNASCARマシン、プリマス・スーパーバードをもじったネーミングです。

 ゼッケンといい、ペティブルーと呼ばれるボディカラーといい、憎らしいまでの完成度! ですが、どうしてトヨタがプリマスなんてよそのブランドをオマージュするのかといえば、じつは2024シーズンよりNASCARに2台のカムリで参戦しており、そのチームのアンバサダーを務めているのがリチャード・ペティその人なんだそうです。

 なお、スープラバードはチューンアップも施されており、吸排気系のファインチューンで382馬力を発揮しつつ、車高調ダンパー&19インチホイールなどで足まわりを強化。北米オリジナルのカスタムボディキットとあわせ、NASCARばりの走りを実現している模様。

トヨタRAV-X

 RAV4は北米でも人気を博していますが、こちらは現地のパーツやアクセサリーを開発するSPAD(Toyota Service Parts and Accessories Development)が、ダカールラリーにも参戦できるマシンとしてガチで製作したもの。

 まずは特注のコンポーネントでロングトラベル化によって車高を2インチ(51mm)アップしたほか、トレッドを6.3インチ(160mm)拡幅。サスペンションシステムも完全に砂漠がターゲットとされ、2.5インチのショックアブソーバーは外部リザーバーとピギーバッグのダブルスタンバイ。灼熱地獄の下でも内部オイルの高温化をばっちり防ぐとのこと。

 265/65R17タイヤと17×8.5インチの鍛造アルミホイールの足もとは、これまた鍛造アルミニウム製フロントロアコントロールアームとリヤアッパーサポートを開発。これで、アプローチ&デパーチャー角度を強化するためのクリアランスを確保しており、ダカールラリーはもとよりクロスオーバーマシンとしてのパフォーマンスは完ぺきといえるはず。

 残念ながら、これもまた市販化やパーツの発売などのアナウンスは一切なし。ですが、ディテールはほとんどリアルで実用的なので、反響次第ではチャンスがあるかもしれません。


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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