室内イベントなのにバイクのデモランってマジか! ホンダレーシングのファン感謝祭が驚きの充実っぷりだった (2/2ページ)

イベントは最後まで内容たっぷり

 そして数少ない動的イベントが、トライアルライダーの藤波貴久選手と小川友幸選手によるデモンストレーションランだ。小川選手はガソリンエンジンのRTL、藤波選手が100%電動オートバイのRTLエレクトリックを駆り、このイベントのために設置された屋外の特設コースを難なくクリアする驚異のテクニックを披露。大勢のファンから拍手が送られていた。

 やがて初日のイベントも終盤に近づくと、ステージでは「SUPER GT フィナーレトーク 〜ドライバーたちのオンとオフ〜」が開催。シビックタイプR-GTで参戦する5チームから野尻選手、大津選手、塚越選手、牧野選手、大草選手とひとりずつが登壇し、2025年シーズンのエピソードのほか、最近レーシングドライバーの間で流行しているというカメラなどの趣味や、オフのリフレッシュ方法といった内容をテーマに軽快なトークが繰り広げられた。

 そして、初日のクライマックスを飾ったのは、今年でMoto GPへのフル参戦が終了となる中上貴晶選手のトークショー。「挑戦の軌跡」というサブタイトルのとおり、125ccクラスに始まりMoto2、そしてMoto GPへと参戦を続けた経歴を振り返ってさまざまなエピソードが語られた。

 なお中上貴晶選手は、この日メディア向けのインタビュー取材も行い、2024年シーズンをもってMoto GPへのフル参戦を終了することと、2025年からHRCの開発ライダーとして活動していくことをあらためて報告。本格的に車両開発メンバーへ合流するのは2025年になってからとのことだが、今後は欧州を拠点とするチーム側と、車両開発を担うホンダのテストチームとを橋渡しする役割を担うとのこと。

 二輪ロードレースの最高峰であるMoto GPではやや苦戦が続いているホンダだけに、中上選手の7年間におよぶフル参戦の経験を生かし、今後の車両開発におけるスピードアップと戦闘力向上に貢献したいと話していた。


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