この記事をまとめると
■交通違反の取締りには内容や日時などを公開しているものがある
■交通取締りの目的は違反者を増やすことではなく交通事故を減らすこと
■速度違反と重点取締り場所での取締り行為は実施場所がWEBで公開されている
交通取締りの目的は違反者を出すためではない
捕まれば誰もが後悔する交通取締り。通常は、運悪く(?)白バイやパトカー、ネズミ捕りに引っかかるケースがほとんどだが、都道府県警の公式ホームページやXなどのSNSで、取締り内容や日時、場所を公開しているものもある。
交通取締り=ネズミ捕りや一時停止違反などのように、ドライバーから見えないところに隠れて待ち伏せしているイメージが強いのに、なぜ情報を公開している取締りがあるのか?
その一番の理由は、交通取締りの目的が、違反者(検挙者)を増やすことではなく、交通事故を減らすことだからだ。
警視庁のHPの「公開交通取締り」のページには、「交通ルールの遵守や安全意識の向上を図り、交通事故を防止するため、当該重点取締場所等において取締りを実施します」とその目的が明記されている。
さらに、主な取締内容と理由まで列記されているので、それを見てみよう。
●速度違反の取締り
「理由」
速度超過による交通事故を防止することと、規制速度の遵守が交通事故の被害軽減に大きな効果があるため、当該路線等において速度違反の取締りを実施します●重点取締場所での取締り(交差点等)
「理由」
交通ルールの遵守や安全意識の向上を図り、交通事故を防止するため、当該重点取締場所等において取締りを実施します
以上のふたつについては、取締り実施場所一覧がWEBで公開されている。そのほか、具体的な場所や日時は示されていないが
・横断歩行者妨害違反の取締り(都内一円)
・通学路の取締り(通学路等)
・飲酒運転の取締り(繁華街周辺、幹線道路、高速道路出入口付近、裏通り等)
・二輪車の取締り(都内一円 交差点等)
・自転車の取締り(都内一円)
・電動モビリティの取締り(都内一円)
などにも力を入れているとのこと。
さらに、「上記のほか、重大交通事故を防止するため、事故多発時間帯の取締り、『ゾーン30』や『学校周辺地区』等の生活道路等におけるランダムな取締り等、交通事故実態や交通情勢に応じて各種交通指導取締りを実施します」とも書かれていた。
普段落ち着いているお坊さんも走りまわる師走だが、急いでいるときこそ、事故や交通違反とは無縁でいたいもの。
「忙」は「心を亡くす」、「慌」は「心が荒れる」と書くぐらいなので、クルマに乗る機会が増える年末年始は、ステアリングを握る前に心を落ち着かせて、取締りの公開・非公開にかかわらず、どこで警察官に見られてもいいように、交通ルールを守るようにしよう。