オービスは事故が多くて地域住民の要望が高い場所に設置される
そして、この判決を受けて、当時の警察庁交通局交通指導課長は、衆議院交通安全対策特別委員会で次のように答弁している。
この(オービスの)速度のセットについての御質問でございますが、これはいわゆる道路の条件であるとかあるいはクルマの流れとか交通環境であるとか、夜昼の別、あるいは季節的な要件、いろいろございまして、じゃどれだけで取り締まるんだということについては、これは個別に判断すべき問題でありまして、基準とかそういうものではなかろうと思います。
ただ、この無人自動速度監視装置を設置しますゆえんのものは、先ほど申し上げましたように高速を初めといたしまして非常に幹線道路ができてきた。しかも夜昼交通量が多い。
そこで通常の白バイ、パトなりレーダー定置式による取り締まりだけでは不十分である、対応できないというところで、しかも事故が多い地域の住民の要望も高い、こういう設置条件を備えたところでございますので、いわゆる超過速度が高いようなもの、こういったものを重点として取り締まりをやっておる、こういうことでございます
要するに、オービスについては、事故が多く地域の住民の要望も高い場所で、超過速度が高い違反、これらを重点的に取り締まる方針なので、明確な基準は非公開だが、一般道では時速30km以上オーバー、高速道路では時速40km以上オーバーが目安になったと考えられる。
ただし、昨今は通学路や生活道路などに、移動式オービスを設置して、低速度の違反を取り締まっているケースもあるので、オービスの有無に関係なく、いつでもどこでも安全速度を守るよう心がけておきたい。