あの国産ブランドの意外なコラボも!
フィアット500 Gucci
シトロエンに負けず劣らずコラボ好きなモデルが500に違いありません。なにしろ、限定モデルだけでも2008~2018年の間に80車種も売り出されているのです。このうち、ファッションブランドや自動車関連ブランドとのコラボがそれなりの数を占めているのですから、なんだかノーマルモデルを買うのがもったいない気までしてきますよね。
さて、500とファッションブランドといえば、やっぱり地元イタリアのグッチ抜きには語れません。500 by Gucciと名付けられた限定車で、グッチのテーマカラーとなるグリーンにセンターがレッドのストライプをソフトトップやサイドピラーに 配置。
また、シートベルトはずばりグリーン・レッド・グリーンの配色となり、ミーハーなブランド好きは飛び上がらんばかりに大喜び!
マセラティやフェラーリとのコラボを凌ぐほどの人気を博したとのことで、これまた昭和世代が思わず眉根を寄せてしまいそうなエピソード(笑)。もっとも、マセラティとかフェラーリとのコラボというのも、フィアットグループを総動員しての掟破りみたいで、感心しないオヤジも大勢いるのではないでしょうか。
スバル「インプレッサ BEAMS EDITION」
コラボモデルはなにも輸入車に限ったものではありません。国産各社もさまざまなブランドにあやかったモデルをリリースしているのですが、意外な組み合わせというか、昭和世代が驚いたのは、スバルと若者向けブランド「ビームス」のコラボモデルではないでしょうか。
だいたい、スバルは体育会系の男くさいイメージがよかったのに、「よりによって原宿系の意識高い系のシュッとしたビームスかよ!」とお嘆きの諸兄も少なくないのではないでしょうか。
とはいえ、ビームスのブランドカラーであるオレンジをイメージさせるボディカラー「アクティブオレンジ・パール」はわりとインプレッサに合っているような気もします。
また、ボディカラーとコーディネートしたヒーター付きオリジナル本革シートというのもさりげなく高級感が漂ったりして「なんだかインプレッサがあか抜けたね」なんて気分に(笑)。
そのほか、ビームス・エディションのロゴをあしらったメーターやスマートキーというのもミーハー、もとい若者の所有欲を満足させてくれたことでしょう。
ちなみに、スバルはインプレッサのほかにも「レガシィ アウトバック」ではアウトドアブランド「L.L.Bean」とコラボした特別仕様車をリリースしており、好評のうちに完売した模様。こうなると、コラボ商法のキモを知悉したメーカーと呼んでも差し支えないでしょう。
スバルの硬派なイメージは、コラボからこっち都会派のシュッとしたブランドに生まれ変わったと思うと、一抹の寂しさを感じてしまうのは昭和世代の小うるさいオヤジだけでしょうか。