スピードの世界で生きるには目の重要!
ちなみに反射神経トレーニングについても坪井選手は行っているようで「フォーナインズさん(注:眼鏡の制作を行うフォーナインズが手がけるビジョントレーニング施設、フォーナインズビジョンラボ)にサポートしていただいているので、シーズンオフにそういったトレーニングもやっています。目の状況を確認した上で、劣っている部分をケアするようなトレーニングですね。これまでは若さで乗り切っていましたが、ぼちぼち30歳(注:現在29歳)になるので、そろそろ本格的に目のケアが必要なので管理していきたい」とのことで、細かい部分までトレーニングを行っているそうだ。
一方、GT300クラスに参戦するドライバーもレーシングシミュレーターを活用しているようで、R&D SPORTで61号車「SUBARU BRZ R&D SPORT」のステアリングを握る山内英輝選手は、「レースウイークの直前はシミュレーターは使っていますよ。どうすれば速く走れるのか……といった部分を探す作業においてはシミュレーターもレーシングカーも同じですからね。けど、シミュレーターだから、突っ込むまで無理をするみたいな走りをするのではなく、速く走るためにコントロールするところを勉強していますし、身になると思ってます。今のスーパーGTは走り始めが土曜日の午前中で午後には予選と、圧倒的に走行時間が短いので、シミュレーターは効果的ですね」と語っている。
さらに坪井選手と同様に山内選手も目と反射神経のトレーニングを行っているようで、「目で見てから、身体で動くまでの反射神経の動きをトレーニングしています。これもシーズン中も行っていて、2週間に1回のペースで実践してます」とのことだ。
このように、プロのレーシングドライバーは実車での走行やフィジカル以外にもさまざまなトレーニングを行っており、それらの努力の末に、素晴らしいパフォーマンスを披露しているのである。