この記事をまとめると
■タイヤの残り溝が1.6mm以下の状態で公道を走行した場合は違反点数と罰金が発生する
■1.6mm以下の確認はスリップサインをチェックするとわかりやすい
■タイヤは残り溝が50%を切ると性能の低下が目立つので要注意
山なしのタイヤで走るのは法律違反!
クルマの基本性能である「走る」「曲がる」「止まる」に影響するタイヤは、クルマの重要部品のひとつです。今回は、タイヤ残り溝に焦点を当て、タイヤの性能が低下するのはどのくらいなのか、公道での走行ができなくなるラインはどこなのかを解説します。
タイヤの残り溝が少ないまま公道を走行するのは違反!
タイヤの残り溝が1.6mm以下の状態で公道を走行できないのは、すでに多くの人が知っていることでしょう。もし、タイヤの残り溝が1.6mm以下であることに気づかないまま公道を走行し、取り締まられた場合、整備不良(制動装置等)の違反となり、違反点数2点、反則金9000円(普通車)となります。
そのため、タイヤの残り溝が少ない状態で公道を走行することがないようにしなければなりません。タイヤの残り溝の点検は、運転者の責任で行う日常点検のひとつです。よって、「タイヤの残り溝の深さが浅いことに気づかなかった」というのは、「日常点検をしていません」と認めるのと同じ意味となります。
サマー(ノーマル)タイヤもスタッドレスタイヤも1.6mm以下になると公道走行不可
前述のとおり、タイヤの残り溝の深さが1.6mm以下になると公道の走行ができません。これは、サマー(ノーマル)タイヤもスタッドレスタイヤも共通です。そのため、タイヤの残り溝の深さが1.6mm以下となったら即時タイヤ交換が必要となります。
タイヤの残り溝が1.6mm以下かどうかは、タイヤのスリップサインをチェックすることで知ることができます。スリップサインの位置は、タイヤのショルダー部にある「△」の延長線上のタイヤ溝のなかです。ちなみに、免許を取得するときに通う教習所でもスリップサインの確認方法は学びます。
なお、ここまで解説してきた「タイヤの残り溝の深さ1.6mm以下」は、公道での走行ができなくなる限界点です。タイヤの性能は、タイヤの残り溝が50%以下になると低下し始めます。