溝があっても要注意
残り溝50%以下になる黄色信号!
新品タイヤの溝の深さは、一般的にはサマー(ノーマル)タイヤが約8mm、スタッドレスタイヤが約10mmといわれています。これらのタイヤ溝の深さが50%を下まわると、タイヤの性能が低下し始めます。つまり、サマー(ノーマル)タイヤは残り溝の深さ約4mm以下、スタッドレスタイヤは残り溝の深さが約5mm以下で性能が低下し始めるということです。
とくにスタッドレスタイヤの場合、残り溝の深さが50%を下まわると氷雪路におけるグリップ性能が大幅に低下します。そのため、スタッドレスタイヤには、スリップサインのほかに、残り溝の深さが50%になると表れる「プラットホーム」がタイヤ溝のなかにあります。
サマー(ノーマル)タイヤからスタッドレスタイヤに履き替えるときは、プラットホームが露出していないか確認しましょう。
いま知っておきたい! 冬用タイヤの予備知識
冬用タイヤを選ぶときは、冬用タイヤ規制に対応している「スノーフレークマーク」が付されているタイヤを選びましょう。
スノーフレークマークは、3つの頂点がある山マークのなかに雪の結晶が描かれているマークで、「3PMSF(スリーピーク・マウンテン・スノーフレーク)」が正式名称です。このマークが付されているタイヤは、最低限の冬性能が保証されていることを意味しているため、冬用タイヤ選びのひとつの基準となります。
タイヤは定期的に自分で点検しよう
タイヤは、クルマの基本性能「走る」「曲がる」「止まる」に影響します。また、命を預けるパーツでもあるため、定期的にタイヤの点検をしておきましょう。
タイヤの点検をするときは、この記事で解説してきた「残り溝の深さ」だけでなく、空気圧や亀裂・ひび割れ・損傷も合わせてチェックしておくとなおよし。
また、タイヤはゴムでできているため、時間が経過すると硬化したり劣化したりします。そのため、製造から時間が経過したタイヤや、硬化・ひび割れなどが発生しているタイヤは使用しないのが安心です。