「部屋が狭い」「英語が聞き取れん」! 外国人ドライバーを走らせるスーパーGTのチームにメリデメを直撃した (2/2ページ)

細かい部分では苦労するシーンも

 また、GT300クラスにフェラーリ296 GT3を投入するPONOS RACINGも外国人ドライバーを起用するチームで、フェラーリのセミワークスチーム、AFコルセで活躍してきた日本国籍のケイ・コッツォリーノ選手とともに、フランス人の女性ドライバー、リル・ワドゥー選手が45号車「PONOS FERRARI 296」でエントリー。

 同チームで監督を務める小河原宏一氏は「フェラーリのワークスドライバーということもあってリルを起用していますが、クルマに慣れているので対応は早いですよね」とメリットを語る。

 さらに、「チームとしても外国人ドライバーと組むことで英語を喋る努力をするし、エンジニアもメカニックも国際的な視点をもってくるので、各スタッフのスキルアップに繋がっていると思います」とのことだ。

 しかし、その一方で「スーパーGTのタイヤは特殊ですし、スーパーGTは走る時間が短いので、やはり外国人ドライバーは苦労しています。あとは英語を早口で喋られるとレース中の無線が聞き取りづらいこともあるので、そのあたりも苦労しますね」と小河原監督は語る。

 このように外国人ドライバーを起用することで、細かい部分で苦労するシーンもあるようだが、外国人ドライバーの加入はメリットも多く、彼らの動向が日本人のドライバーやチームに大きく貢献している。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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