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1人だけ横向きに座るの!? トラックみたいに3人並び?? 「そうまでして3人乗りにする?」なスポーツカー3台! (1/2ページ)

1人だけ横向きに座るの!? トラックみたいに3人並び?? 「そうまでして3人乗りにする?」なスポーツカー3台!

この記事をまとめると

■3座という変わったシートレイアウトのスポーツカーが存在していた

■ダットサン・フェアレディ1500には横向き乗車の3人目用シートが存在した

マクラーレンやマトラには横一列3人乗りのモデルがあった

国産初のスポーツカーには3人乗り仕様があった

 普段からふたり乗りのクルマを使っていると、ごくたまに3人乗れたらよかったのにと思うことありませんか。増えた荷物ならばどうにかスペースを工夫することもできますが、3人目の座席となると話は別。ならば最初から4座や2+2にすればいいじゃないか、という声も聞こえてきそうですが「それじゃ夢がないんじゃ!」との少数意見も確実にあるのです。現に、3座というちょっと変わったレイアウトのクルマも存在し、個性的であるだけでなく、魅力的なスポーツカーであることが少なくないのです。

ダットサン・フェアレディ1500

 1961年秋の東京モーターショーでデビューしたフェアレディ1500(SP310)こそ、国産初の量産スポーツカーでした。いうまでもなくフェアレディZのご先祖さまであり、また国内モータースポーツの黎明期を支え、国際レースにも果敢に挑んでいったレジェンドにほかなりません。

 このオープン2シーターに見えるSP310ですが、3人目の座席が用意されていました。ご覧のとおり横向きのレイアウトであるため、居住性については??? となってしまうものの、経済成長真っ盛り産めよ増やせよてな時代ですから「あら、これなら赤ちゃんにピッタンコ」的な需要があったのかもしれません。

 あるいは、国産初のスポーツカーというチャレンジに、わずかでも実用性を加えることで商品性を担保したい狙いでもあったかと。

 座席として使う意外にも荷物スペースとして有効であることは間違いありませんからね。むろん、輸出モデルでもあったために、海外事情を汲んだ装備とも考えられるでしょう。

 なお、1963年に鈴鹿で開催された国内スポーツカーレースでは、MG-BやトライアンフTR4といった当時の一流スポーツカーを抑えて堂々の優勝(1300-2500ccクラス)。これには3座目に座った赤ちゃんも喜んだことでしょう(笑)。

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