この記事をまとめると
■マツダのCX-60は新世代ラージ商品群の第1弾となるFR駆動の上級SUVだ
■国内販売計画は1カ月当たり2000台だが2024年の1カ月平均登録台数は約570台だ
■居住スペースがそれほど変わらないが安価なCX-5のほうが人気となっている
CX-60の売れ行きは?
CX-60は、マツダの新世代ラージ商品群の第1弾となる上級LサイズSUVだ。後輪駆動のプラットフォームを使って、エンジンを縦置きに搭載しており、直列6気筒3.3リッタークリーンディーゼルターボも設定する。
ボディスタイルは、エンジンを縦向きに搭載する後輪駆動車らしく、前輪とフロントピラー&ウインドウの間隔が開いている。その結果、ボンネットが長くなり、後輪駆動らしい運転の楽しさが外観にも表現されている。
パワーユニットは、直列6気筒3.3リッタークリーンディーゼルターボ、ディーゼルのマイルドハイブリッド、直列4気筒2.5リッターガソリン、2.5リッターガソリンを使ったPHEV(プラグインハイブリッド/充電可能なハイブリッド)になる。
CX-60の発売は2022年9月だ。発売時点で発表された国内販売計画は、1カ月当たり2000台であった。しかし2024年1〜10月の1カ月平均登録台数は約570台だ。発売から約2年しか経過していないのに、売れ行きは販売計画の30%以下に留まる。
CX-60の販売が低調な背景には、複数の理由がある。まずマツダ車とあって、CX-5と比較されることだ。CX-5の現行型は2代目で、2016年12月に登場した。つまり発売から約8年を経過するが、2024年1〜10月の1カ月平均登録台数は約1600台であった。CX-60に比べると、CX-5の設計は大幅に古いのに、登録台数は3倍近く多い。