やっと普通に新車が買える状況になってきた! 2024年11月の新車販売状況を分析 (2/2ページ)

年末はスズキとダイハツによる恒例の軽自動車覇権争い

 気になるスズキとダイハツのブランド別販売競争であるが、2024年11月単月締めでも軽四輪車総数で1万台強の差をつけスズキがトップとなっている。ただし、ここのところスズキの届け出済み未使用軽中古車が目立ってきている。ダイハツの届け出済み未使用中古車も相変わらず多いので、それに対抗しているともいえるのだが、ダイハツの新車での軽自動車販売もそれなりに回復してきている。

 2024暦年締めでは23万台ほど差をつけ現状でスズキがトップなので、暦年締め年間新車販売台数ではスズキのトップは確実で、2024事業年度締め(2024年4月~2025年3月)締めでのブランド別販売トップを維持するための動きともいえるかもしれない。

 2024年1月から11月までの累計新車販売台数では、軽四輪乗用車ではすでにホンダがダイハツを抜いて2位となっている。商用車では届け出済み未使用がかなり多く、軽四輪車総数では4万台ほど差をつけダイハツが2位となっており、この傾向は、ホンダが商用車販売に強くないので変化はないものと考えられる。

 そのホンダの軽四輪乗用車販売だが、前年比90.3%(2024年1月から11月までの累計販売台数)となっている。N-BOXが現行モデルとなってフルカウントとなっているだけに、そしてホンダの軽四輪乗用車ではN-BOXがかなりのウエイトを占めていることを考えると、現行N-BOXの新型車効果というものをなかなか統計数字から受け取ることができない状況となっている。

 ダイハツは軽四輪貨物が強いといっても、2024年11月単月締めで見れば2位のスズキとの差はわずか430台となっている。2024年1月から11月の累計販売台数でも8356台差でダイハツがトップとなっているので、スズキは乗用車・商用車の全方位で「軽自動車販売ナンバー1」ブランド狙っているのかもしれない。

 12月は毎年スズキとダイハツの激しい暦年締め年間新車販売台数で激しい販売競争を見せる軽自動車だが、すでに勝敗はスズキの勝利が決定的となっているので、注目は「個人タイトル争い」とも表現できる。N-BOXがすでに暦年締め年間新車販売台数トップをほぼ確実にしているのだが、有終の美を飾る意味でも、12月単月締めで2万台超えをめざして活発な動きを見せることが想定でき、ここに注目していきたい。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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