「青いイカ」「丸亀」「魔法のランプ」「ヘリコプター」!? クルマのメーター内の「警告灯」ってもうちょいソレっぽい図形にできない? (2/2ページ)

ひと目見ただけでは意味不明なアイコンも

●排出ガス浄化装置警告灯

 ひと目では絶対に意味がわからない警告灯がこれ。触媒システムのエラーを警告するランプで、点灯したら直ちに整備工場で点検を。

 説明されれば、「排気ガス+フィルター(触媒)」を表していることがわかるが、これはなかなかの難問だ。排気温警告灯も温泉マークの親戚のようで、クルマに詳しくない人にはわかりづらい。

●油圧警告灯

 これは古くからある警告灯で油圧低下を知らせるもの。油圧の低下はエンジンブローに直結するので、点灯したらすぐにエンジンを止めて、エンジンオイルの量をチェック。

 それにしても、このイラストは、アラジンの魔法のランプか、病人用の「吸い飲み」、あるいは尿瓶(しびん)にしか見えないが……。もう少しオイルジョッキに似せたデザインにするべきだったのでは?

●エンジン警告灯

 これも伝統ある警告灯だが、若い人はこの図を見て「エンジン」だと認識できるだろうか? 左のプロペラのようなものは、冷却ファンだと理解しても、上部のヘリコプターの羽のような図は、おそらくキャブレター時代のクルマに見られた、円形の大きなエアクリーナーを模式化したもの。

 これはエンジンまたはトランスミッションシステムに異常があるときに点灯する。

●LEDヘッドランプ警告灯

 LED ヘッドランプに異常があるときに点灯するLEDヘッドランプ警告灯。

 これも「!」シリーズだが、このマークとライトを連想するのは、なかなか容易ではない。

●そのほか

 ホンダのトランスミッション警告灯はかなりわかりづらい。オイル交換などメンテナンス時期になると点灯する「スパナのマーク」も親切なんだか不親切なんだか……。

 もっと身近なところでは、「ハイビーム表示灯」のことを、ロケットや弾丸、青いイカに見えている人も!?

 ちなみに警告灯は「赤色=危険」「黄色=注意」(緑色は安全)を知らせるものなので。赤い警告灯が点いたらすぐに走行をやめて、レスキューを頼む。黄色ならなるべく早く、ディーラーや整備工場に相談を。

 いずれも、そのまま放置しているのは危険なので、プロの指示を仰ぐことが肝心。

 また、それぞれの警告灯の意味は、取扱説明書に詳しく書いてあるので、点灯・点滅したときは、取扱説明書を開いて、対処法を確認しよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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