ついにスバルにストロングハイブリッドがキター! 1タンク1000kmを実現したクロストレックはスバル独自の4WDシステムを採用 (2/2ページ)

スバル独自のフルタイム4WDシステムを搭載

 エンジンは、ハイブリッド専用にモデファイされた2.5リッター自然吸気の水平対向4気筒を搭載。トランスミッションは従来のリニアトロニックCVTから、THSの電気式動力分割機構へと変更されるが、そこに発電用モーターと駆動用モーターをふたつ搭載し、ディファレンシャルを組み合わせるトランスアクスルはスバル独自のものだ。

 また、63リットルの大容量燃料タンクを採用することで、ストロングハイブリッドシステムと相まってその航続距離は大幅に伸びている。WTLCモードでの燃費は18.9km/Lとなり、単純計算で満タン1200km近く走れる航続距離を確保していることになる。

 スバル独自となるのはそれだけではない。このクロストレック ストロングハイブリッドモデルももちろん四輪駆動モデルとなるわけだが、その四輪駆動システムはトヨタTHSのものとはまったくの別物。

 THSの4WDは、状況に応じてモーターのみでリヤタイヤを駆動するスタンバイ式4WDだが、クロストレックは先述したトランスアクスルの駆動用モーターによって、エンジンとモーターのパワーでプロペラシャフトを回すフルタイム4WDシステムとなっている。四輪駆動が売りのひとつであるスバルだけに、そこに妥協はないのだ。

 そのほか、AC100V/1500Wのアクセサリーコンセントや最先端のADAS「アイサイトX」が用意されるなど、ストロングハイブリッドのメリットを取り入れながらもスバルらしい強みをもったモデルに仕上がっているといえる。価格は、税込383万3500〜410万8500円という設定となる。

 スバル・クロストレックのストロングハイブリッドモデルが、群雄割拠するコンパクトSUV市場に新たな一石を投じることになるのは確実だろう。


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