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ド派手な飾りも箱絵もないけど「デコトラ」! 令和のトラック野郎たちは「造りボディ」で楽しんでいた!! (2/2ページ)

ド派手な飾りも箱絵もないけど「デコトラ」! 令和のトラック野郎たちは「造りボディ」で楽しんでいた!!

この記事をまとめると

■デコトラの「造りボディ」について解説

■ボディ(荷台)をイチからオーダーメイドで製作したものを「造りボディ」と呼ぶ

■実用性と見た目を向上させることができる

造りボディは次のトラックに受け継ぐことができる

 車体に数多くの飾りや電飾を取り付け、絵を描いてデコレーションされたトラック。昭和の時代にブームとなったデコトラを連想したとき、このようなイメージを抱く人は多いだろう。デコトラに特別な関心を示していない人たちであれば、映画『トラック野郎』の一番星号を思い浮かべるに違いない。確かに、昭和の時代のデコトラはそのようなスタイルであった。

 しかし、年々規制が強化されてゆき、派手なトラックでは仕事がしにくくなってきたことに対応すべく、現代のデコトラ界ではシンプルイズベストな飾り付けが好まれている。このような飾り方はデコトラファンにしか凄さが伝わりにくいため、荷主や顧客、そしてエンドユーザーをイタズラに刺激しないで済むのだ。

 その際たる手法が、「造りボディ」と呼ばれるもの。トラックはエンジンやミッション、タイヤなどの動力部分をフレームに設置したシャシーに、運転席を含めたキャビンと荷物を積むための荷台を載せている。その荷台のことをボディと呼ぶのだが、そんなボディをイチからオーダーメイドで製作したものを造りボディと呼ぶのである。

 では、なぜボディをオーダーメイドで製作する必要性があるのか。所詮は荷物を積むだけのスペースなのだから、わざわざ費用や手間をかけなくても……。そう考えるのが普通だろう。

 しかし、頑丈なボディを製作することで、次のトラックにもそのボディを受け継ぐことができるようになる。トラックにおいてボディはとにかく重要で高価なアイテムであるだけに、先にお金をかけてしまえ! と考える人が多いのだ。しかもデコトラ愛好家であれば、ボディに文字や絵を描くという手法が人気である。そんな絵も次のトラックに受け継ぐことができるため、長い目で見れば得なのだ。

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