「それでもプロかよ」って運転をする「タクシー」も多いけどどうなってる? 元ドライバーが二種免許取得のハードルを解説 (2/2ページ)

試験項目が多く合格点も高めに設定

運転の試験も二種免許ならではの項目がある

 普通二種免許の運転の試験では、次の7つについて行われます。

1)道路における走行
2)交差点の通行
3)横断歩道の通過
4)人の乗降のための停車及び発進(目標位置に後席ドアを合わせて止まる)
5)転回
6)方向変換又は縦列駐車
7)鋭角コースの走行

 いずれも技能教習で練習した内容となるため、教習中にコツを掴んでいれば苦労することはありません。なお、技能試験の合格点数は80点以上です。普通一種の合格点70点以上と比べると、合格点が高くなっています。

 合格点が高いと合格率が低くなりそうと思われる方もいるかもしれませんが、基本的なルールを守った運転ができ、二種免許ならではの停車や転回などが問題なくできれば80点以上は簡単です。

免許を取得するための運転と売上を上げるための運転

 ここまで普通二種免許の取得について解説してきましたが、これらはあくまでも免許を取得するための運転です。

 タクシードライバーとして業務が始まると、売上を上げるための運転を考えなければなりません。このように運転に対する考え方が変わるため、街なかで「本当に二種免許もってるの!?」と思うような運転を見かけると考えられます。

 筆者も、二種免許を取得するための運転と売上を上げるための運転の違いを感じ、改めて安全な運転について考えるようになりました。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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