「60B24L」って見ただけで拒否反応起こしそう! と思いきやカーバッテリーの規格はもの凄く簡単だった (2/2ページ)

始動性能や製造年月日にも注目すべし

<アイドリングストップ車用バッテリーは?>

 アイドリングストップ車はエンジンの始動・停止の繰り返しによってバッテリーの電力を大きく消費するため、バッテリーに高い負荷がかかる。そのため、通常車のバッテリーとサイズ(外形寸法)や端子の位置が同じであっても、アイドリングストップ車用のバッテリーは高機能で価格も高い。

 型式表示も通常車とは異なり、一般的に例えば「Q-85R」といったもので、「Q」は大きさの区分を表し、J、K、M、N、P、Q、S、T、U、V、W、Xの12種類がある。次の「85」はJIS規格と同様の性能ランクを表している。最後のRは端子の位置で、考え方はJIS規格と同じだが、Lタイプの場合は「Q-85」のようにLの表記を省略する。

<バッテリー選びで注意したい追加情報>

 始動性能(CCA)は、低温時の始動性能を示す数値だが、この値が高いほど、寒冷地での始動性が優れている。

 また、製造年月日を示す記号も重要である。バッテリーは製造後、時間の経過とともに性能が低下していくため、なるべく新しいものを選ぶことが望ましい。製造年月日は、多くの場合、バッテリー本体に刻印やシールで表示されている。

 バッテリー交換の際は、サイズや端子位置が異なるものだと取り付けできない場合があるので、必ず車両に適合した型式を選択しよう。しかし、同じ大きさで高性能なもの(左端の数値の大きなもの)に交換することで、エンジンの始動がスムースになるので、より高性能なものを選んでもよいだろう。

 また、一般のガソリンエンジン車用のバッテリーは、アイドリングストップ車用と同じ大きさ・形なので装着できるが、性能が低いので避けるようにしよう。ただし、その逆は可能だ。とはいえ、オーバースペックとなり価格も高いので、これも避けるほうが賢明だ。いずれにしても誤ったバッテリーを使用すると、早期劣化や車両トラブルの原因となる可能性があるので十分注意して交換するようにしよう。


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