クルマといえばやっぱ旅行でしょ!
●カーフェリーの旅
北海道や九州など、飛行機で目的地に向かい、到着してから現地でレンタカーを借りて移動したほうがはるかに効率的かつ安上がりです。そんなことは百も承知のうえで、あえて時間をかけ、愛車とともにカーフェリーで移動する。
航路によっては半日〜1日近く乗船することになります。海上に出れば携帯電話の電波も届きにくくなりますし(ほぼ使えません)、目的地に到着するまで下船することもできません。携帯電話もほぼ使いものにならないので、ただひたすら船内でのんびり過ごせばいいのです。ひとつ難点があるとすれば、海が時化たとき。逃げ場がないので船酔いしたら悲劇です。酔い止めの薬は必ず手もとに置いておきましょう。実際に経験しましたが、本当に辛いです。
●峠ステッカー集め
せっかくスポーツカーを所有しているのだから、走りを楽しみたい! それであれば「峠ステッカー集め」という手があります。全国各地の峠の近くにある飲食店などで売られているご当地「峠ステッカー」を入手し、コンプリートを目指すというもの。
手に入れた峠ステッカーを1枚のボードなどに貼り、収集欲を掻き立てることでモチベーションを維持することをおすすめします。注意すべき点として、ステッカーを販売している店舗が定休日だとこれまた悲劇なので、事前にホームページやSNSなどで営業日のチェックをお忘れなく(臨時休業なんてこともあったりします)。
●全国秘湯温泉めぐり
これはもうクルマ好きを活かした「プラスαの趣味」として外せない、しかも長きに渡って楽しめる趣味です。「秘湯温泉」と銘打つくらいですから、バスや電車などの公共交通機関で近くまで行くのは基本的にかなり困難です。必然的にクルマの出番となります。
なかには道なき道を走らないとたどり着けないような、脱衣所すらない文字どおり「秘湯」も存在します。スズキ・ジムニーのような、悪路でも臆することなく走破できるクルマがあると、頼りになる相棒として活躍してくれるでしょう。
●ご当地の人気飲食店めぐり
ラーメンやカレー、ハンバーグなどの洋食といったいわゆる「B級グルメ」から、老舗の名店まで。片道200キロ離れた場所にある飲食店まで行って食事をするのが目的、という小旅行ができるのもクルマがあればこそ。しかも、自身の愛車であれば「思い立ったら即行動できる」のが最大の魅力です。
誰もが認める人気店であっても、自分の口に合うかどうかは実際に食してみなければわかりません。ときには数時間待ちの行列になったり、予想外に口に合わないことも、振りかえれば旅のよき思い出となります。帰路は渋滞を回避しつつ、近隣の温泉に立ち寄り、疲れを癒してのんびり帰宅するのもおすすめです。
●キャンプ
クルマがあればこそ成立する趣味のひとつといえば「キャンプ」です。テントや寝袋、マットにライト、テーブルとチェアなど……。カメラと同じで凝りはじめたらキリがありません(笑)。
ソロキャン(ソロキャンプ)で、コーヒーを飲みながらゆっくりと時間の流れを楽しむのもいいですし、仲間や家族とBBQを楽しみながら夜な夜な語り合うのもありです。キャンプ未経験だし……という人でも、YouTubeで初心者向けの動画が数え切れないくらい公開されています。自分に合う動画を見つけて、来年はキャンプデビューしてみてはいかがですか?
●まとめ:自分の愛車があるからこそ成立する趣味があります
運転免許を取得して自身の愛車を手に入れたとき「いつでもどこでも行ける相棒を手に入れた」と感動にひたった経験があるかもしれません。そうなのです。時間やお金の工面と、仕事などの都合さえつけば、いつでもどこへでも連れて行ってくれる存在が愛車なのです。公共交通機関はもちろん、レンタカーやカーシェアリングでもこうはいきません。
しかし、所有していることがいつしかあたりまえとなり「いつでも行けるからいいや」という思考になりがちです。そして、あるとき気づくのです。「あのとき行っておけばよかった……」と。そうなる前に、少しでも何とかなるのなら、ただ漫然とクルマを所有するだけでなく、「プラスαの趣味」を見つけてもいいかもしれません。