この記事をまとめると
■「燃料残量警告灯」は給油機のマークやオレンジのランプなど車種によって異なる
■警告灯が点灯してからおおよそ100km前後は走ることができる車種が多い
■警告灯が点灯する前に余裕をもって給油したほうが安全だ
警告灯が点灯しても一定の距離は走れるようになっている
内燃機関を搭載している車両であれば、必ず備わっている燃料メーター。満タン状態であれば「F」を指しており、燃料が減るにつれて「E」に向かって針が動いていくのだが、ある一定の数値以下になると「燃料残量警告灯」が点灯することになる。
この警告灯は車種によって異なり、給油機のマークのようなアイコンの車種もあれば、燃料計にオレンジのランプが点灯するもの、それに加えてインフォメーションディスプレイなどにも警告表示がなされるものなどさまざまだが、おおよそデビューから20年の車種であればほぼ備わっている。
そんな燃料残量警告灯で気になるのが、「燃料が少なくなってきたのはわかるけど、あとどのくらい走ることができるのか?」という点だろう。
近年の車両であれば、メーターに航続可能距離を表示することができるものも多くなっているが、じつはこの航続可能距離、車種によっては燃料の残量が少なくなってくると「—km」のように表示することを止めてしまうものもあるのだ。
これはドライバーに余計な不安を与えない配慮かもしれないが、ギリギリの状態で走行している場合は困ってしまう。
では、「実際に警告灯が点灯してからどのくらい走れるのか?」というと、当然ながら走り方によっても前後はしてしまうものの、一般的にはおおよそ100km前後は走ることができるとされている。
そのため、車種によって点灯するタイミングはまちまちで、たとえばハイブリッド車の代名詞でもある現行型プリウスでは、燃料の残量が約6.4リットル以下になったタイミングで点灯するのに対し、復刻版ランドクルーザー70では、燃料の残量が約21リットル以下になったタイミングで点灯するようになっているのだ。
ただ、これはあくまでも目安であり、走行の仕方や走るシチュエーションによっても燃費は大きく変わるし、ガソリンスタンドも臨時休業などで給油することができないケースもある。
また、警告灯も車両が傾斜した状態では燃料に偏りが生じて、本来点灯するタイミングでなくても点灯したり、逆に点灯しなかったりするケースもあるため、ギリギリまで粘って給油するよりも、余裕をもって給油したほうが安心かつ安全といえるだろう。
なお、高速道路上でガス欠が原因で停車してしまうと危険であるだけでなく、「自動車の運転者の遵守事項」違反となって9000円の反則金と2点の違反点数が科せられてしまうので、常に余裕をもった給油をすることをオススメしたい。