この記事をまとめると
■タクシーに使える車両の条件は2015年まで決められていた
■2015年以降は規制が緩和されたので2ドア車やスポーツカーも使えるようになった
■燃費や居住性を考えるとセダンやミニバンが便利という結論になる
個人タクシーに使うクルマは自由?
タクシーに利用されるクルマの定番は、クラウンコンフォートやJPNタクシー、クラウン、アルファードなどですが、どのような車種でもタクシーにすることができるのでしょうか。この記事では、タクシーとして利用できるクルマの決まりについて解説します。
タクシーとして利用できるクルマに決まりはある?
タクシーとして使うことができるクルマには決まりがありましたが、2015年(平成27年)に基準が廃止されました。そのため、いまはどのようなクルマでもタクシーにすることができるようになっています。
国土交通省によると、次のような理由でタクシー車両の基準の規制緩和がされたと公表されています。
【タクシー車両の基準緩和等について】
車両の安全性の向上や運行面の安全対策が進んでいること、自家用自動車を用いて旅客を運送する自家用有償運送においても車両の安全上の問題が無いこと、その多くは国際的にも日本特有の規制であること等から、今般、タクシーなど乗車定員10人以下の旅客自動車運送事業用自動車に係る以下の基準を廃止しました。
(1)座席の寸法に関する基準
(2)通路の幅と高さに関する基準
(3)乗降口の大きさ、構造等に関する基準
(4)緩衝装置及び座席が旅客に与える振動、前方の座席との間隙等に関する基準
これにより、タクシー事業者等による車両選択の幅が広がり、より輸送ニーズに応じた事業活動が可能となります。
(国土交通省「タクシー車両の基準緩和等について」より一部抜粋)
上記のとおり、基準が緩和されているため、どのようなクルマでもタクシーにすることは可能です。
2ドア2シーターのクルマやスポーツカーも可能だが……
タクシー車両の基準が緩和されていることから、2ドア2シーターのクルマやスポーツカーなどもタクシーとして利用することが可能ではあります。しかし、乗車できる人数が限られていたり、室内空間の広さや乗り心地などを考えたりすると、タクシーとして利用するのは、現実問題難しいといえるでしょう。
また、ハイブリッドカーと比べると、大排気量のクルマやスポーツカーなどは燃費面でも不利になり、採算が取れない可能性が高いため、タクシーに不向きです。