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グループAのころにゃなかったぞ! おじさんファンにはちんぷんかんぷんなイマドキ「レース用語」10選 (2/2ページ)

グループAのころにゃなかったぞ! おじさんファンにはちんぷんかんぷんなイマドキ「レース用語」10選

この記事をまとめると

■最近のレース中継では聞き慣れない専門用語をときおり耳にする

■時代の進歩とともに大きく変化を遂げたため新たな用語や言葉が生まれた

■レース規定そのものと車両メカニズムのふたつに分けて外せない10項目を挙げた

モータースポーツファンなら耳にしたことがある専門用語を解説

 最近は、多少数が減り気味の地上波によるレース中継だが、いったん見始めると最後まで目が離せず、やはりレースはおもしろいと改めて思わされてしまう。さて、そのレース中継だが、最近は聞き慣れぬ専門用語をときおり耳にすることがある。かつては、レースの構成そのものがシンプルだったため、とくに新たな「用語」が生まれることもなかったのだが、レース自体の運営、車両を構成する基本メカニズムなど、時代の進歩とともに大きく変化を遂げることで、新たな用語、言葉が生まれる状態となった。

 そこで今回は、こうした経緯で生まれた、あるいは一般に使われるようになった「レース用語」について紹介してみることにした。細かく追っていけば、まだいくつかあるのだが、とりあえず外せない10項目について触れてみた、内容は、レース規定そのものと車両メカニズムのふたつにわけて並べてみた。

アンセーフリリース

 アンセーフ、つまり安全ではないリリースを指す言葉で、リリースとはピットアウト時の状態を意味している。簡単にいえば、ピットストップからピットロード上に復帰しようとした際、何らかの理由によって安全確認の作業が行われず、ピットロード上を走行中の車両と接触事故を起こしそうになったようなケースで適用される規定だ。また、ピット作業に不手際があり、タイヤがピットロード上に転がり出てしまった場合にも適用される。

アウトラップ/インラップ

 耐久レースを中心に使われる言葉で、アウトラップはピットアウトした直後のラップ(周回)、インラップはピットインする直前のラップ(周回)を指し、とくにアウトラップは、交換したばかりの冷えた新品タイヤでどの程度のラップタイムをマークできるかがレースの流れに影響するとして、TV放映で頻繁に使われる場合が多い。

ウィービング

 セーフティカーの導入時など、低速走行でタイヤ温度が下がってしまうことに対応した車両の走行(運転)方法で、左右にステアリングを小刻みに切り返すことで、前輪と路面の摩擦を大きくすることを目的としている。この操作によりトレッドコンパウンドの温度を上げることで、グリップ力の低下防止を図っている。ウィーブとはweave(織る)の意味である。

ステイアウト

 セーフティカーの導入時、あるいは全周イエローフラッグなどで周回速度が低く抑えられた走行環境で、ピットインせずにそのまま周回を続ける状態を指す。低速周回時はピットインによる作業、燃料補給やドライバー交替などに要する時間を稼げるため、一般的にはこのタイミングでピットインするケースが多いが、ステイアウトすることで走行ポジションを上げたり、確保しようとするチームが採る作戦だ。

トラックリミット

 文字どおりトラック(走行コース)にリミット(制限)があることを示した言葉で、具体的にはコーナーのイン/アウト側に設けられたゼブラゾーン(コンクリートカーブ)を意識的に踏んで走る、あるいはまたいで走ることに対し、ペナルティが科せられることを指す言葉だ。ただ、意識的か不可抗力であったかは競技委員会の判断によるもので、その結果ペナルティの有無が決定する。

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