まだまだあります数字の車名!
6|BMW 6シリーズ
ここは6シリーズで決まりだろう。現行型でもいいのだが、筆者がイメージしているのは「世界一美しいクーペ」とも称された、E24こと初代6シリーズ(1977~1989年)だ。ロングノーズと逆スラントしたフロントまわりおよび全体のバランスは確かに、世界一かどうかはさておき、本当に美しい。
余談になるが、これをベースとする超極上中古車の「アルピナB10 3.5クーペ」を某販売店で購入した人は、それを保管するガレージを建てるための“土地”も購入したらしい。
7|ケータハム スーパーセブン
7は名車が目白押しであり、「RX-7」でもいいかなと思ったのだが、ここはやはりスーパーセブンだろうか。もともとは英国のロータスカーズが1957年にリリースしたふたり乗りの超軽量スポーツカー「ロータス セブン」だったが、ロータスがセブンの生産を終了したのち、権利関係や生産設備などをケータハムカーズに売却。
現在は「ケータハム スーパーセブン」として製造販売されており、スズキ製の軽自動車用エンジンを搭載したモデルもある。
8|アウディ R8
今度こそRX-8か? とも考えたが、ここはひとつ「アウディR8」でご勘弁願いたい。ランボルギーニ・ガヤルドの事実上の兄弟車で、2006年に登場した初代R8は最高出力420馬力の4.2リッターV8を搭載。のちに登場した「5.2 FSIクワトロ」は、同525馬力の5.2リッター V10エンジンを搭載した。
2016年にフルモデルチェンジを受け、V10エンジンを搭載しつつ、2023年まで販売された。
9|マツダ(アンフィニ)MS-9
一瞬「サーブ9-3」でもいいような気がしたが、「9-3は9ではない!」という意味で、純粋な“9”にこだわるべきだろう。ならば、マツダというかアンフィニのMS-9しかあるまい。
1991年10月に発売されたMS-9は、当時のマツダが展開していた多チャンネル政策に伴い、同年5月にマツダ名義で発売した「センティア」の意匠などを少し変更して発売したモデル。搭載エンジンは3リッターV6と2.5リッターV6で、悪いクルマではなかったが、当時のマツダはあまりにも販売チャンネルが多すぎたせいか、いまひとつ市場に浸透しなかった。
10|三菱ランサー・エボリューションX
6のところで少し名前が出た「アルピナB10 3.5クーペ」にしてもいいのだが、日本人たるもの「ランエボX」を選ばないわけにはいくまい。
2007年から2016年まで販売されたランサーのエボリューションモデルである。パワーユニットは最高出力280馬力(後期型は300馬力)の4B11型2リッター直4ターボで、MTのほかに6速DCTも用意。そして4WDシステムには新開発の車両運動統合制御「S-AWC」を搭載した。いまや比較的安価な中古車も多いが、「ファイナルエディション」はおおむね600万円前後。一番高い部類だと総額800万円を超える。
……以上、とりあえず1から10までの「車名数え唄」を展開してみたわけだが、「11以上」はいささか難しくなる。まぁ飛び飛びの数字でもOKなら「アウトビアンキ A112」「フェラーリ458イタリア」「ホンダ S660」「サーブ900」「マセラティ 3200GT」など、ある意味いくらでも続けられるのだが、きちんとひとつずつ数を足していこうと思うと、11以上はけっこうキツい。
しかし「ルノー車オンリーでもOK」という条件であるならば、ルノー11(オンズ)、12(ドゥーズ)、13は抜かして14(キャトルズ)、15、16、17、18、19、20、21と、ほぼ連番で延々と続けることはできる。
しかし、そんなモノを書くのも我ながらどうかと思うし、そもそも上記のうちで筆者が乗ったことがあるのは19(ディズヌフ)と21(ヴァンテアン)だけなので、話の内容的にも間がもたない。ということで、このあたりでおしまいにしたいと思う、どうもすみません。